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2001年度・AAPT・アスファルト舗装技術目次へ
技術セッション 05

A LABORATORY INVESTIGATION INTO THE EFFECTS OF AGGREGATE-RELATED FACTORS ON CRITICAL VMA IN ASPHALT PAVING MIXTURES

アスファルト舗装用混合物の限界VMAに与える骨材関係の要因の実験室調査

Brian J. Coree and Walter P. Hislop

Abstract

 本報告はアイオワ州立大学がアイオワ州輸送局の委託により、加熱混合アスファルトが安定なものから、不安定になる際の容積特性に焦点をあてた研究を要約したものである。この容積特性は、従来は配合設計において、骨材間隙率 (VMA)の最小値を満足することで対処され、単に骨材の最大サイズだけに基づくもので、他の骨材関連の特性には考慮を払っていなかった。研究の目標は現在の仕様を拡大して他の骨材特性、例えば、粗粒率、細骨材や粗骨材における砕石の比率などと、それらの相互作用などを取り込むというものであった。この作業は3段階で完成したものである。すなわち、資料調査、広範囲の実験室試験、および試験結果の統計解析である。
 資料調査では現在の規格の開発にいたる歴史と、限界の混合物を特定する実験室での方法、および、限界の混合物に与える、ほかの骨材関連の要因の影響などに焦点を当てた。
 実験室での試験では、3種類の最大骨材粒径 (19.0, 12.5,および 9.5 mm)、3種類の粒度 (粗粒、細粒、および密粒)と天然細骨材、粗骨材と砕石の細骨材、粗骨材の組み合わせである。試料はスーパーペーブジャイレトリーコンパクタで締め固めて、従来の方法でかさ比重および理論最大密度を試験し、ノッティンガムアスファルト試験機で、健全な状態から非健全な状態に遷移する状況を特定するために、拘束繰り返し荷重試験を行った。
 統計的解析としては、アスファルト舗装混合物において限界と特定された骨材の要因の影響を検討し、予測式を開発するために、分散分析と最小二乗法を行った。
 結果は、HMA混合物の安定状況と非安定状況の間のしきい値での容積特性は明らかに骨材粒度と骨材の形状と表面性状に影響されるということを示すであった。現在、定められている VMAの限界値は、意義は認められるが、それ自体では安定な混合物と非安定な混合物を正しく、分別するには不十分である。現在の仕様によると、多くの、本来は健全な混合物が、単に VMAの基準を満たさないがために、はねられることになる。実験室のデータと統計解析に基づいて、骨材の要因(粒度、形状、表面性状)を明白に考慮する新しい容積設計の考え方をを提案する。