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2000年度・AAPT・アスファルト舗装技術目次へ
ワークショップ 1

An Evaluation of Selected Methods for Measuring the Bulk Specific Gravity of Compacted Hot Mix Asphalt (HMA) Mixes

アスファルト加熱混合物(HMA)のかさ比重を求める試験法の評価

K.Shane Buchanan

 締め固めた加熱アスファルト混合物のかさ比重の計測は、容積設計法および品質管理の基礎となるものである。計測したかさ比重(Gmb)に依存するものとして空隙率と骨材間隙率がある。
 現在、用いられているGmbの計測法の一つとして水置換法(water displacementの直訳: 日本語では水浸法)がある。これは供試体の空中での重量を計ったのち、水に浸して、最後に表面乾燥飽和状態で計量するするものである。この方法は、たいていの密粒混合物に対しておおむね、満足な結果を与える。しかしながら、混合物が粗粒あるいは開粒になってくると、水置換法による誤差があることが知られている。その第一の理由は締め固めた供試体中のつながりあった連続空隙の存在にある。寸法計測法(日本語ではノギス法)とかパラフィン法なども、その満足度はいろいろであるが利用されている。
 本研究では、Gmbを計測する四つの方法を評価した。この四つは水置換法、寸法計測法、パラフィン法、真空封入法である。評価は四種類の混合物(細粒および粗粒のSUPERPAVEと、砕石マスチック混合物およびOGFC(排水性混合物に似た表面処理))、締め固めの程度(低締め固め度、中程度、高程度)および骨材の種類(石灰岩および花崗岩)についてGmbを計測して行った。
 さらに、すべての供試体を立方体状にカットし、全部の方法でGmbを求めてみた。結果はすべての場合について、真空封入法がベストのように思われた。他の方法の精度は、対象とする混合物の種類、締め固め程度、供試体の状態に依存することがわかった。