トップページ建設用語中辞典(英仏独和)技術資料・目次佐藤渡辺通信スパム紹介(日記)
世界の文化国名・国旗の由来日本の文化自治体リンク(県・50音別)アクセス解析・公開作者のページ(更新状況)

2000年度・AAPT・アスファルト舗装技術目次へ
技術セッション 06

Evaluation of the Superpave Asphalt Binder Specification for High-Temperature Pavement Performance

高温における舗装の供用性についてのスーパーペーブのアスファルトバインダの規格の評価

Kevin Stuart, Walaa Mogawer and Pedro Romero

 この研究の第一の目的は促進荷重試験装置(ALF:Accelerated Loading Facility)で得られたわだち掘れに関するデータを用いて、スーパーペーブのアスファルトバインダのわだち掘れに関するパラメータとしての、G1/sinδの有効性とSUPERPAVEアスファルトバインダのクラス分けに 2.2 kPaの基準を用いることについての確認することにあった。第二の目的は、室内におけるわだち掘れに関するホイールトラッキング試験でALFと同等の結果が得られるかを検討することにあった。バージニア州のMcLeanにある連邦道路局の舗装試験場に12の実物大の舗装がこの研究のために建設された。ポリマー改質を含む5種類のアスファルトバインダが用いられた。
 3種類の非改質のアスファルトバインダについては G1/sinδとALFによる各種温度における舗装のわだち掘れとの関係から、 G1/sinδの最小値を 4.40 kPaとすれば、ひどい供用性の混合物は無くなるであろうことが示された。このことは現在の規格とも整合すると考えられる。ALFの交通量レベルに対しては、高温に対する PG(Performance Grade:供用性等級)を一クラス上げることが望ましい。こうして PGを上げることは、現在の基準である 2.20 kPaを 4.40 kPaに変えることと同等である。このようなことから、このデータからは、現在の基準を変える理由はないと言える。室内での行われた3種類のホイールトラッキングも 2.20 kPaの基準は有効であることが示された。 また、ALF およびホイールトラッキング試験では、一つないし二つの改質バインダについては G1/sinδのパラメータは有効でないことが示された。
 ほかのアスファルトバインダの特性値は、いずれも ALF舗装の供用性との関係はあまり無かった。