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2000年度・AAPT・アスファルト舗装技術目次へ
技術セッション 04

A Study of Cement Modified Bitumen Emulsion Mixtures

セメント添加のアスファルト乳剤混合物の研究

Stephen Brown and D. Needham

 初期の研究において、アスファルト乳剤混合物に普通ボルトランドセメント(OPC:Ordinary Portland Cement)を添加すると好ましい結果が得られることが示された。この効果は、いくつかの密粒混合物についても、イギリスで現在、用いられている配合で確認された。試験はスティフネスモデュラス、永久変形に対する抵抗、疲労ひび割れに関するものを含んでいた。
 この特性の改善をもたらすメカニズムをより明確に理解するために、いくつかの基礎的研究を行った。この研究では、混合物の機械的性質が形成される最初のメカニズムである、骨材片に広がって付着したアスファルトの小滴の融合の速度の計測も行った。
 研究は、さらにOPCと消石灰または石灰岩フィラーと混合した乳剤の特性の理解を得るよう、再展開された。これは、混合物中の骨材の結合はセメントの水和だけでなく、アスファルトの融合が寄与すると考えられたからである。
 ダイナミック・シア・レオメータによる試験を各種の配合について行い、OPCと消石灰が硬化の効果を有し、フィラーはほとんど影響しないことが示された。乳化のプロセスは、もとのアスファルトの性質には何ら影響しないことが示された。
 OPCを添加した混合物と添加しない混合物について電子顕微鏡により結晶構造を調べた。エキスパートの考えるところによれば、OPCを添加した混合物ではセメントの水和の特徴が見られる。 本研究の結論は、OPCの添加による常温混合物のキーとなる特性の改善を説明するものは、締固めた後の乳剤の融合速度の改善、セメントの水和およびバインダの粘度の増加などのメカニズムであると、いうことである。