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とうけつしすう
凍結指数 freezing index
indice de gel
Gefrierindex
凍結深さ
depth of frost penetration
profondeur de gel
Frosttiefe
ある場所について、0℃以下の気温とその継続時間とを掛けたものを年間を通じて足し合わせたものです。路盤、路床の凍結深さを計算するのに使います。凍結深さというのは地中の0℃の線までの深さのことです。道路の凍上↓対策として置換工法を行う場合は、理論最大凍結深さという10年に一度しかおこらない凍結深さを実測(凍結深度計↓↓を用います。)または計算で求めますが、いずれの場合も凍結指数が必要になります。10年といわず、n年に一回起こると考えられる凍結指数をn年確率凍結指数といいます。
とうじょう
凍上 frost heave
soulevement d au gel
Frosthebung
凍上抑制層
frost blanket,
antifrost layer

couche antigel
Frostschutzschicht
地中の水分が凍って霜柱になり、地面を押し上げる現象です。その影響で舗装が破壊されることがあります。直接に押し上げが原因になる場合と、融解するときに土の強度が著しく落ちるのが原因になる場合があるようです。土の中にシルト以下の微粒子が多いと、毛管作用、保水性などのため起こりやすくなります。凍上抑制層というのは、路床上部に設ける凍上を起こしにくい材料の層です。その厚さは凍結深さ↑と舗装厚との差ということになっています。
メチレンブルー
methylene blue
メチレンブルーのごく薄い溶液は青色ですが、凍結すると白色に変わります。これを利用したメチレンブルー凍結深度計というのがあります。透明の細いパイプにメチレンブルー溶液を入れておき、これを地中に埋めたパイプの中に差し込んでおきます。これを引き抜いて色の変わったところまでの深さを測ります。
とうけつゆうかいしけん
凍結融解試験
freezing and thawing test
essai de gel-dgel
Gefier und Auftauprfung
コンクリートに対するものとソイルセメントに対するものとがありますが、いずれもある条件下で試料を凍結させたり融解させたりと繰り返して、コンクリートの場合は弾性係数の減少割合を計り、ソイルセメントの場合はワイヤブラシで試料を掻き取って減る量を計ります。いずれも非常に手間、時間を要し、普通は強度が十分にあれば大丈夫なので規格はずれの材料を用いる場合などしか行われません。
こうせつきょうど
降雪強度
intensity of snowfall

積雪深 snow depth
couverture de neige
Schneemesser
グライド glide

1時間あたりの積雪の深さを言います。ある時間内に積もった雪の深さは、降雪深あるいは降雪量と言います。ある時点での雪の深さは積雪深です。1日前の同時刻の積雪深に、それから1日の降雪深を足したものは現在の積雪深にはなりません。これは雪が自重で圧縮されて沈降するからです。積雪層の沈降といって、積雪移動の一つです。積雪移動には、斜面の地表面を非常にゆっくり移動するグライド、斜面で地表面は動かず、自重で鉛直方向に圧縮されて沈降するのはクリープと言って平地の積雪層の沈降とは区別します。
せきせつかんれいち
積雪寒冷地
積雪寒冷地に指定されるか否かで国の補助のあり方が変わってきます。どんなところが指定されるかというと、2月の最大積雪深の最近5カ年以上の平均(累年平均といいます。)が50cm以上の地域、積雪深10cm末の日が毎年平均10日以上ある地域、1月平均気温の累年平均が0℃を下回り、かつ12月から2月の間に10cmを越える降水日数が10日以上ある地域です。このほかにも局所的に気象条件が悪くて雪氷によっていろいろと障害がある箇所も対象になります。
ふきはらいさく
吹き払い柵 jet roof
Treibschneedsendach
吹きだまり防止施設
snow drift fence
Treibshneeanlage
不透過柵 wind buffle
Kolktafel
吹きだめ柵 snow fence
Rckhalteschneezaun
防雪林
avalanche
 prevention forest

fort de pare-neige
Schneeschutzpflanzungen,
Schneeschutzwald

防雪植栽
snow control planting
plantation pour
 la protection
  contre la neige

Schneeschutzpflanzung
防雪施設
snow protecting facility
protecteur contre la neige
Schneezaun
吹きだまり防止施設の一つです。道路の風上側に下部に隙間を空けた柵を斜めに立てて、風を集めて路面付近の風速を大きくして雪を吹き飛ばそうというものです。反対に道路の風上側で雪をせき止めて吹きだまりをつくって道路に雪を堆積させないようにするものがあります。不透過柵と呼ばれます。吹き払い柵と同じ原理で垂直に立てる透過柵もあります。どちらも吹きだめ柵ということになっています。防雪林あるいは防雪植栽も吹きだまり防止施設です。吹きだまり防止施設なだれ防護施設とあわせて防雪施設と呼ばれます。
せってい
雪堤
snow wall
Schneemanel
雪庇
cornice
corniche

雪庇予防柵
cornice protecting fence
grille pare-neige
Verwehungsverbau
除雪した雪が、道路わきに堤防のようになったものです。ガードレールなどが芯に入っているものもあります。風に吹き寄せられて集まってのは吹き溜まりです。雪庇(せっぴ)は山の尾根に積もった雪が風下に押し出されて、オーバーハングするように張り出したものです。一種の吹き溜まりでしょう。恐ろしい落とし穴です。雪庇予防柵は山の尾根に対して吹き払い柵や吹きだめ柵を設けるものです。
なだれ防護施設
avalanche protecting
 facilities

ouvrage pra-avalanches,
ouvrage contre les avalanches

Lawinenverbau,
Lawinenschutzwerk
なだれによる被害をなくすため、なだれが発生しないようにする、階段、柵、くい、これらとあわせてネットを被せて始動するのを防ぐスノーネット snow netのほか、発生したものをくい止める擁壁、柵、くい、誘導してそらすスノ−シェッド↓などがあります。雪庇↑や吹きだまりを防ぐのも予防策です。
スノーシェッド
snow shed
galerie pare-avalanches
Schneeschutzgalerie,
Lawinenschutz

落石覆工
shed for falling stone
abri contra
 les chutes de pierres

Steinschlaggalarie
スノーシェルター
snow shelter
雪崩の恐れのある道路、鉄道などに屋根を設けて、雪崩を受け流そうというものです。山腹の下側は裾空きになっています。落石を避けるためのものは落石覆工(らくせきおおいこう)と言いますが、兼用もものもあります。雪崩ではなくて吹雪や吹き溜まりを防ぐ目的でスノーシェルターが造られます。これは明かり部のトンネルといった感じのものです。トンネルの坑口からトンネルと連続して設けることもあります。
ぜんそう
全層なだれ

圧雪
compacted snow,
packed snow

neige tasse
festerSchnee, Schneegltte
地吹雪 snow drift
congre
Schneeverwehung

斜面に積もった雪が地面からこそげるように滑って発生する雪崩です。底なだれという呼び名もあるようです。雪の内部あるいは上からすべり始めるのは表層なだれです。雪崩の分類ではこのほか、小石を投げて発生するような点発生、とその逆の面発生、それにその雪が乾いているかどうかで、乾雪、湿雪の分類を組み合わせて、点発生乾雪表層なだれなど3x2=6通りの分類があります。雪が乾いているか湿っているかは感じの問題ですけど衣服についた雪が振り払えるようなら乾雪でしょう。水でべちょべちょになった水べた雪あるいはシャーベットは明らかに湿雪でしょう。このほか、積もった雪の分類ではふかふかした新雪、しまり雪、ざらめ雪などの呼び名があります。雪がつながり合って車両が通ってもくずれなくなると圧雪 ということになります。雪の降り方で言えば、こな雪、ぼたん雪、吹雪とありますが、地吹雪となると降るのではなく地面に積もっている雪が吹き上げられるもので、当然、風も強くて大変になります。
積雪検知器積雪深度計とも言います。超音波を上から路面に当てて、反射して返ってくる時間から積雪深を知るものです。また、新雪は反射が弱く、圧雪↑では反射が強くなるので雪の状態もわかります。光でも同じようなことができるはずですが、光の反射の強弱を使って路面に水分があるかどうか判別する路面水分判別器というのがあります。路面に電極を埋めて水分により電極の電気伝導度で水分の判別をするものもあります。降雪による視程を検知する器械として、投光部から光りを照射して、反射して返ってくる後方散乱光を受光部で検知して、その大小で視程を判断するBS計あるいは後方散乱型視程計というのもあります。
ふゆび
冬日
最低気温が0℃未満の日が冬日です。真冬日というと最高気温が0℃未満の日です。ついでに夏日は最高気温が25℃以上の日、真夏日は最高気温が30℃以上の日です。
たいせつよゆうはば
堆雪余裕幅
widening for snow pile
除雪した雪を積んで交通確保幅がとれるようにするための道路の余裕幅です。堆雪拡幅量ともいうようです。これらの幅は道路規格におうじて年最大積雪深になっても大丈夫なように定まっています。そんな余裕幅など無いところでは、適当な縦断勾配と水源があるところだったら流雪溝あるいは融雪溝を設けて除雪した雪を流し込むことがあります。もちろん、最後の水の行く先が必要ですが。そんな条件も整わないとなると、とにかく雪を融かすという方法が必要になります。そのための施設が融雪施設↓です。
ゆうせつしせつ
融雪施設
snow melting facility
quipement dessoudre la neige
ロードヒーティング
road heating
chauffement de route
Straenbeheizung
雪を融かすための施設です。道路を暖めるロードヒーティングと散水して融かす消雪パイプ、難しくいうと路面散水消雪装置があります。ロードヒーティングには電熱ケーブルを埋設するもの、パイプ内に温水を通すもの、ヒートパイプを使って効率を上げるもの(融雪くんがそうです。)があります。散水によるものは温泉の排水などがあれば一番いいのですが、無ければ加熱してやるもの、凍結防止剤↓を混ぜるものもあるようです。
とうけつちえんざい
凍結遅延(防止)剤
deicer
dispositif d-verglassant
Taumittel, Streusalz
雪氷路面の対策として、路面上に散布して凍結温度を下げて路面上の水分の凍結を防ごうというものです。塩化カルシウムが最もよく用いられますが、食塩:塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、塩化カリウムなども効果があります。これらは、塩害の恐れがありますが、カルシウムとマグネシウムの酢酸塩であるCMAというのが、塩害のないものとして知られています。以前は凍結防止剤と言っていましたが、最近は、すぐ、完全になくなるものでもないところから遠慮して凍結遅延剤と言っています。これを舗装に混ぜ込んだ舗装もあります。佐藤渡辺ではNF-トップIがそれにあたります。
スノーポール
snow pole
jalon de dneigement
Schneezeichen
雪国の道路で道路脇に赤白だんだらのポールが並んでいるのを見掛けます。吹雪のときの視線誘導の助け、また除雪作業をするとの目標になるものです。
ワンウェイプラウ
one-way plow(米)
one-way plough(英)
雪の降り始めに高速除雪するプラウ、つまり鋤上から見ると一直線になっていてI型とか、一文字とか、一方向とも言われます。雪を押しのける方向が右か左、一方向になります。時速 30-40 kmで走ると 10 mくらい雪が飛びます。
シアピン
shear pin
fusible
Scherbolzen
建設用語というわけでもありませんが、除雪機械は雪で覆われた道路を目見当で見分けて除雪しますので、時に縁石にぶち当てたりします。そのとき、駆動する力が大きすぎると千切れるボルトがあって機械の損傷をボルト何本かにしようというものです。シャーピンとかシヤピンとか呼ばれるようです。ところで、道路の案内標識などにもこれが使われています。支柱を含めた設計はほとんど風で決まります。風速 50 mなどという風にまともに対抗すると支柱がばかでかくなります。そこで、滅多にない風が吹いたときは、下端部の取り付けボルトにシアピンを使って切れるようになったのがあります。切れたあとはぷらんぷらんと、風を受け流すというものです。落下はしないようになってます。そのままでは具合が悪いので風が無くなっても案内板が少し傾くようになっていて点検パトロールが容易に発見できるようになっています。