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てんば
天端
構造物の最上端のことです。上端ともいいます。トンネルの場合は頭の上、だいたい11時から13時の方向が天端で、その両脇は右肩、左肩ということになります。天端の幅を天端幅(てんばはば)と言います。石積みなどで天端に置く石は天端石で、見え掛け面が二面か三面あります。下の端は当然、下端(したば)です。石積みで下端に置く石は根石です。天端石も根石も五角形で五角石ということになります。→谷積。「天端 英語は」で検索がありましたが、topとか upper endとか、その場に応じて作るほかないでしょう。
たっぱ
立端
建端、高端などとも書くようです。建物の軒の高さ、また、二階以上の建物で、床から床までの高さを言うことがあります。何によらず、高さのことを言うこともあります。人の背丈もそうです。この語源が分かりませんが、ネットで探すと topから来ているというのがありますが、それがどうしてタッパに訛るのか理解できません。強いて理解するとすれば top heightならタッパに訛ることもありそうです。立ち上がりというと、垂直に近い面のことで、こうしたものは下から立ち上げるわけで、その結果が立ち上がりでしょう。「立ち上がり 英語」で検索して来た人がいましたが、私ならriseとします。どこからの立ち上がりか rise from baseとか書くことになりそうです。
ゆうかん
遊間
遊びは余裕とか隙間のことで、線路の継目の遊び、橋と橋とのつなぎ目の間の遊びの大きさなどを言います。遊びは絶対に必要なものです。これがないと、線路が温度膨張で跳ね上がったりします。余分にかかる力を逃がす働きをするわけです。人にも遊びが必要なように。
スパン effective span
ouverture, trave
Feld, Feldweite
支間
porte libre entre appuis
Spannweite
橋、梁などの支点間の距離。日本語では支間となります。径間という言い方もあります。大きな橋では支間がいくつもあって、だいたい真ん中の支間が一番長くなっていますが、これを中央支間とか中央径間とか言います。英語は center spanでしょう。
たていり
建入り
構造物の垂直のことです。建まえ(たてまえ)建方(たてかた)とも言い、骨組みを現場で組み立てること)のときに建てた柱の垂直を直すことを建入なおし(たていりなおし)と言います。建前には別の意味もあります。
いとじゃく
糸尺
凹凸のある表面を、その凹凸に沿って測った長さです。長延べ、糸間とも言います。
つらいち
面一
二つの面が同じ高さになることです。高さ方向と限らず、二つの面が同じ一つの平面に位置することです。ぞろという言い方もあるようです。これはぞろ目など揃っているということでしょう。つらは、すなわち面です。間知石の人に見える面もつらです。面一であるべきところが、ずれていたら目違いです。「面一 英語」で、ときどきこのページに来る人がいます。場合によって英語は違いそうで、これで OKというのはなさそうです。考えつくのはflatness of planesとか、levelness of planesとかになりますが、これで意味が伝わるかは場合によるでしょう。ネットで調べたところではflatness of planesの方が良さそうです。複数形にするのは一つの平面の中の平坦さと区別するためです。on the same planeとか説明的にいうのが無難なように思います。levelは水平面のときでしょう。
見返し正面に相対する面のことです。
見込みわく、かまちなどの側面、あるいは奥行き方向の幅のことです。見込寸法とも言います。見付けは正面の幅のことです。やはり見付寸法とも言います。
とおりしん
通り心、通り芯

通り
perps(現場用語)

今風では基準線です。英語は多分 base lineでしょう。reference lineの方がいいかもしれません。位置を決めるときの基準とするもので、設計図などで、全体を通して線が引いてあります。都合でいくつも基準線があれば A通りとか 2通りとか呼ばれます。通りを見るといった言葉とどちらが先か知りませんが関係は大ありでしょう。まっすぐであるべきものがまっすぐであれば通りがいいわけです。この基準線と実際の柱や壁の中心が一致するとは限りません。そうしたときの中心と基準線とのずれの寸法を寄りとか寄り寸法と呼びます。perpsはアチラの現場用語で、レンガ積みで垂直方向の通りをいいます。多分、perpendicular surfaceの略でしょう。正確には垂直な面のようです。
いんしょうてん
引照点
reference point
witness point

point de rep, repre
Sicherungsmarke, Festlegung
土木工事で中心点が施工にともなって取り除かれたり、埋め込まれたりする場合、あらかじめ中心点で交わる二直線を求めて、その線上に点を設けたものを言います。
EC
End of Curve
fin de courbe
Endpunkt der Kurve
BC
Biginning of Curve
commencement de courbe
Anfangspunkt der Kurve
測量で曲線の終点:End of Curveの略です。始点の方はBC:Biginning of Curveとなります。
IP
intersection point
point d'intersecion
berschneideungsstelle
中間点
intermediate point
point intermdiaire
Zwischenpunkt
二直線の交点のことです。また、中間点を言うこともあります。
土方カーブ道路のカーブなどで、巻き尺を使って現場で描くカーブ。テープをコンパスに使うわけではありません。ちゃんとした計算式に基づいて描きます。図のようなやり方です。曲線半径が200 m、最初の曲線長が50 mとして、最初の Mの1.56 mは正確に求めてあるとして、次の mは 39 cmということになりますが、これは正確に求めた 39.04 cmと 0.4 mmしか違いません。これは土木的感覚では 0に等しいでしょう。半径が 100 mで同じことをやると、誤差は 3 mmほどになります。半径 50 mなら 24 mmほどになります。誤差はだいたい半径の3乗に逆比例します。
しゅうけい
修景 landscaping
amnagement apaysager
道路工事において景観を改善することです。法面の緑化、舗装のカラー化などがそうです。
ろかた
路肩 shoulder
accotement Seitenstreifen
硬路肩 hard shoulder
bordure de voie rnforce
Seitenstreifen
保護路肩 soft shoulder
道路の端の車の通らない部分のことです。たまにろけんと呼ぶ人もいます。学がありそうに見えます。さらに、カッコよく言うとショルダー:shoulderになります。あちらでも肩を連想するようです。路肩にもいくつか種類があります。車道と同じように舗装されているのは、硬路肩(こうろかた)で、建築限界線↑の内側の路肩は車が通ったり、止まったりするので硬路肩にします。これは英語のhard shoulderの直訳のようです。舗装されていない部分は保護路肩といいます。英語はsoft shoulderですが、軟路肩とは言いません。
そくたい
側帯
marginal strip
border line

ligne bordure,
bande de guidage

視線誘導
optical guidance,
visual guidance

guidage optique
optische Fhrung des Verkehrs
車道の端に設けられた幅25cmから75cmの帯状の部分で、路肩↑、または中央帯↓の一部分です。車道に余裕を持たせる(側方余裕と言います。)、あるいはマーキングをしたりして車道の形がよく見えるように(視線誘導といいます。)する働きがあります。似た言葉に路側帯という言葉があります。側帯の方は道路構造令にも定められていますが、路側帯の方は道路交通法上の言葉で、歩道のない道路の脇に歩行者が通行できるよう、路面標示で区画した部分です。英語で言うとside strip, margin, vergeなどとなりますが、外国では植樹するための部分であったりと意味が異なります。
ちゅうおうたい
中央帯 center strip
terre-plein central
Mittelstreifen
中央分離帯
median, medial strip
分離道路
divided road,
dual carriage road

route deux
 chansses spares

Stra&azlig;e mit
 Richtungsfahrbahnen

非分離道路
undivided road(米),
single carriageway road(英)

route une chausses
Strae mit einer Fahrbahn,
Zweierrichtungsstrae
中央分離帯と、その両側に接する側帯↑の部分を含めたものが中央帯です。中央帯で往復が分離された道路が分離道路、そうでない普通の道路は非分離道路です。
えんせき
縁石 kerb(英), curb(米)
boudure
Bordsteinkante,
Bordschwelle

アスファルトカーブ
asphalt curb
bordure en bitume
Bitumenbordstein
アスファルトカーバ
asphalt
 curbing machine

Asphalt-Nachbehandlung
 Wagen

アスファルトガッター
asphalt gutter
caniveau en bitume
Bitumenbordrinne
アスファルトブロック
asphalt block
bloc bitumineux
Asphaltbetonblock
要するにふちいしを学のある感じでいうとえんせきになります。さらにカッコよく言えばカーブになります。曲線とは英語のつづりが違います。道路に限らず、用途の違う場所を区切るのに用いられます。アスファルトカーバという機械を使って、アスファルトで作った縁石をアスファルトカーブ、略してアスカーブと言います。最近では木製アスカーブなるものも出現しているようです。アスファルトでアスファルトガッターと呼ばれる街きょを作ることもできます。高圧で成形してアスファルトブロックというレンガみたいなのも作れますが、最近では、施工が大変なため、使用されません。でもこれのこれの普及に努力している人がまだいるようです。舗装止めという言葉があります。縁石とか側溝がないところで、アスファルト舗装をするとき、材料が外に押し出されるのを押さえるためにコンクリートなどを帯状に施工することがあり、舗装止めと言っていました。今は施工機械も良くなり、脇の方もちゃんと締まるので用いられません。ただ、縁石などの舗装止めがあるとかないとかいう形でこの言葉が用いられることはあります。
マウンタブルタイプ縁石
mountable curb
Randstein
緩斜縁石
lip curb
bodure aplatie
Flachbordstein,
abgeschrgter Randstein

面取り縁石
chamfered kerb
abgefaster Randstein
曲面縁石
rounded kerb
abgerunder Randstein
縁石が車が乗り越えられるように、斜めになっているものです。歩道側には付けません。中央帯側に付けますが、ほんとに乗り越えられると困るので、狭い中央分離帯の場合は中央に防護柵がある場合にだけ付けます。安全上、意味があるのかないのか、中途半端なものです。斜めの角度は45度くらいですが、30度くらいになると、緩斜縁石と呼ばれます。ほんとに中途半端に面取りをした感じの面取り縁石、角がなめらかになった、曲面縁石というのもあります。
IWP道路の車線の中で、車のわだちが通る部分のうち、道路の中央寄りの方を言います。わだち掘れの調査のときに使う言葉です。英語はInner Wheel Pathですが、日本だけで通用する略語のようです。外側寄りの方はOuter Wheel PathOWPと言うことになります。
エプロン apron
aire Vorfeld
空港で航空機が滑走路へ出るまでの間、駐機する場所のことです。図の右にオーバーランとあるのは正しくはオーバーラン・エリアです。たまたま、滑走路を行き過ぎた場合の安全を確保する場所です。ほかにもいろいろあって、前掛けはもちろんですが、波止場の貨物の積み卸しの広場、機械の重要な場所を保護する保護板、山の斜面などで岩屑が落ちてたまるような場所、その連想から重力式のダムで越流した水がぶつかる水たたきの部分、自動車道路の張り出した駐車帯などもそうです。無くてはならないものですが、一見は無くてもよさそうなものという共通点があるようです。
トランシット transit
セオドライト
theodolite
thodolite
Theodolit
thodolite Theodolit
スタッフ、箱尺、標尺
levelling staff(米), level rod
latte de niveau,
mire de nivellement

Nivellierlatte
水準測量
levelling, altimetry
nivellement, altimtrie
Nivellement,
Hhenbestimmung,
Hhenmessung

レベル
level
niveau lunette
Nivellierinstrument
盛り替え点
turning station,
turning point

point perdu
Wechselpunkt
前視
foresight
coup avant
Vorbrick
後視
backsight
entre de route
Rckblick
測量に使う基本的な望遠鏡のついた器具で角度を測るのが、基本的な機能ですが、距離もある程度測れます。読み取りの精度が12秒以下の精密なものはセオドライトと呼ぶようです。見た目は同じです。ヨーロッパではどちらもセオドライトのようです。目盛のついた角形の棒(スタッフと言います。日本語なら箱尺、正式には標尺です。)を人が持って移動し、望遠鏡でのぞくのが、よく見られますが、距離を測っているのです。そうとばかりも言えませんが。実はレベル levelというトランシットに似た形をした器具があって、これは望遠鏡を水平に保つようになっていて、高さの差が分ります。これを使って高さを出すわけです。水準測量というやつです。正確には直接水準測量ということになります。では間接水準測量は? 学校の数学でよく出てきた三角測量みたいなもので、三角水準測量が代表的ですが、今では衛星をつかった測量まで、いろいろあります。直接水準測量で距離が離れすぎたりするときに設ける中継点としての盛り替え点というのがあります。ここに標尺を立てて、これを前方方向に前視、後方に後視して差を記録して関係づけします。
ひょうせき
標石
stone marker
poteau indicateur en pierre
Markstein
ばんせき盤石
footstone, socle
三角点
triangulation point
point de triangulation
Triangulaionspunkt,
Dreiekspunkt

三角点測量
triangulaion
tiangulation
Triangulation, Triangulierung,
Deiecksmessung
三角点測量の基準になる三角点、水準測量の基準になる水準点の位置を表示するための石のことです。コンクリート製の場合もありますが、簡単なのは柱状の柱石だけですが、重要なものは、その下に盤石を埋設して標石の中心点が分かるように十字線が刻み込まれています。その周りには保護石を置いて守ります。これでバンジャクになるわけです。
ふりく
不陸
flatness,
unevenness,
undulation

denivellement,
ondulation

Unebenheit,
Wellenbewegung

Wellenform
ingalit
ろく

evenness
planlit,
galit

ebenheit
平たくあるべきものが、凸凹があることです。反対の平らなのは陸(ろく)と言うらしいです。水平がどうかを見るのはを見る、ちゃんと水平になっていないのはが狂っているということになるようです。不陸も、ほんとはフロクなのかもしれませんが聞いたことがありません。フリクの方が付録と紛れなくてよさそうです。ロクの方はリクを見るでは紛らわしそうです。ろくすっぽ という言葉がありますが ろく は この陸らしいです。すっぽ 寸法と解釈すると納得がいきます。大工さんが陸や寸法をろくすっぽ見ないで家を建てると具合の悪いところが出てくるでしょう。
すみだし
墨出し
壁や柱、床などの中心線の位置や仕上げ面の位置などに印をつけることです。昔ながらでいけば当然、墨でつけます。親墨というのは座標の原点のようなもので、芯から1 mとか離してx方向、y方向に書きます。そこから子墨を出して、壁とか、柱の位置を示す線を描きます。というのは壁に水平の位置を示す線を描くものです。通常、床の仕上げ面から1 mとか上に出します。「出す」には算出する意味と描くという意味が複合した意味があるようです。
しんだし
心出し centering
trac du centre,
traage du centre

Zentrierung
中心線とか、中心点を割り出すことです。心、とか芯とかは、中心ということで、芯芯 (しんしん)で距離を測るといった使い方をします。心心寸法という言い方もあります。
ちょうはり
丁張 finishing stake
Hhenpflock
構造物を作る前に、とんぼと呼ばれる小さい杭と板切れ、ロープなどを使って、主要な部分の中心線、高さ、掘削位置などを示すことです。遣方あるいは遣形(やりかた)とも言います。建築物の場合はこんな荒っぽいのでなく墨出し↑をします。と思ったのですが、建築でもやはり遣形はあって、建物を建てる前には四隅や間仕切りの位置、高さなどを示す仮設物を土木と同じように作ります。また、道具に独特のものがあって、水平を出すのに水盛りといって細長い木に溝を彫って水を入れた簡易な水準器を使っていました。今はポンと置けばこう配が数字で出る便利な道具もあるので姿を消したかも知れません。しかし、そういう作業のことを水盛り遣方、略してやはり水盛りともいうようなので言葉は残っているでしょう。また、とんぼは、さらに分解すると水杭(みずくい)、あるいは遣方杭を打ちこんで、それに墨出しして印を付けた高さに水貫(みずぬき)、あるいは遣方貫という幅の狭い板を打ち付けたものということになります。こうやって作業して水平を示す水糸という、ちょっと太めの糸を張ります。どうして水糸は水糸なのか?、ネットで探すと水盛りから来た言葉というのが有力ですが、ここで私は新説を提唱します。昔はテグス、つまり釣り糸は天然の蚕から作っていました。もう30年も前に亡くなった母の話に、その母の祖父が釣り糸を作るのに、たらいに水を張って、蚕を千切って引っ張って作っていたというのを覚えています。これはネットでも確かめられます。テグスを漢字で書くと天蚕糸なのだそうです。絹糸腺というのがあるのだそうです。そうしてできた糸は水のように透明、水の中で作った水のような糸が水糸ではないか?、軽くてたるまずにピンと張れるでしょう。水糸だけでは水盛りの水準器の代わりはしません。
できがた
出来形
作業が終了してできあがった形の状態、つまり仕上がりのことです。ちゃんと仕上がるか管理するのが出来形管理です。舗装で言えば、基準高↓、幅、延長、平たん性などの管理ということになります。出来形は、ときにどれだけできたかを金額で表わした出来高と同じ意味に用いられます。言い間違いの類だと思いますが、場面でわかるというわけです。出来高の方は、まだコンクリートの打ち込み中で、完成の姿にならなくても出来高はあるという違いがあります。それだけ受注者はお金を使っているわけですから。納まりも似たような意味です。木造建築で部材と部材の取付具合、みえがかりの出来栄え、煙突と屋根の間のような所の雨仕舞(そのための材料を雨押え(あまおさえ)と言います。)などがちゃんとしているか等をいうわけです。何によらず、ちゃんと仕上がっているどうかが納まりのようです。
けいかくだか
計画高
何によらず、構造物を作るときは、ある基準になる場所の計画する高さを標高で示します。これが計画高です。舗装要綱には、紛らわしい言葉で基準高という言葉が使われています。たぶんですが、道路の場合、計画高は道路の中心線の一番、上の点の高さになっています。あとの路床面や路盤面の高さは割り出して計算しますが、路床、路盤の出来形↑を管理するためには、それぞれの割り出して計算した基準高を用いることになるわけだろうと思います。
あかりぶ
明り部
トンネル以外の場所が明り部で、トンネル近くの工事で対比して用いられます。トンネルの覆工を明り部で作ることがありますが、これは明かり巻きです。
ころび
転び
batter
柱とかよう壁など、まっすぐに立っていなければならないものの傾斜のことです。ころんでいるのか、ころびそうなのかです。拝むというと動詞で、前屈みに傾くことです。これは柱については言わないようです。壁みたいに、倒れる方向が定まっている感じのものについていいます。
かぶり covering
couche de bton
Betondeckung
土かぶり(どかぶり)
over burden
surcharge
berlagerung
あき clear distance
cartement minimum
Mindestabstand
(1)地下に施工する構造物の天端から地表面までの土砂の厚さを言います。土かぶり(どかぶり)土被り,地被り地冠り(じかぶり)と言ったり書いたりします。地かぶりはトンネルのようにかなり厚い印象があります。(2)鉄筋コンクリートの鉄筋の表面からコンクリート外面までの厚さを言います。鉄筋の保護のために必要で、これを確保するためにキャラメルなどを使用します。鉄筋コンクリートでは、あきという用語があります。これは隣り合った鉄筋と鉄筋の間の空きのことです。コンクリートが十分にゆきわたるためには、ある程度の、あき、が必要です。
けんなわ
間縄
細縄に目盛をつけて用地の長さなどを測るようにしたものです。
じっつぼ
実坪
(1)土地台帳などの上での坪数は実際とは異なることがあり、実際に測った坪数を言います。(2)土を掘り起こすと嵩(かさ)が増える。この増加する前の土の量のことを言います。
ていしゃく
定尺
長さとか幅とかが決まった標準サイズになっている商品、材料です。よく使われるサイズは略称ができます。定尺寸法という言い方もします。三六は3尺x6尺、つまり90cmx180cmでコンパネに一番よく使われます。四八は4尺x8尺、丈三というと長さが13尺、約 4mの木材です。太さで尺角 (しゃっかく)は30 cm角ということになります。長さのそろっていないのは乱尺です。敷鉄板のような大きな鉄板では、「ごにじゅう」というと、5フィート×20フィート、だいたい、1.5 m×3.0 mの大きさということになります。厚さは 22 mmくらいのようです。接合のためとかで特別の加工がしてあるとか、特別に質のいいものは役物です。役物というのは木材にかぎらず、石材、瓦など建材関係で標準からはずれた形、良質なものをいいます。
キンク kink
noeud, tortillement Knick
ロープがよじれてできたこぶ。これができると弱点になります。
クリープ
creep fluage Kriechen
何によらず物体に力がかかったとき、すぐに変形するのと違い、じわじわと這うように変形することです。いつまでも続くわけではありませんが、コンクリートでは顕著で、終わるまでに3〜4年かかります。計算に入れておかないと橋を架けたときは水平だったのが、いつのまにか垂れ下がることになります。
さげぶり
下げ振り
plumb, plumb bob
plomb
Bleikugel
糸の先に重錐(おもり)をつけて、鉛直を調べる道具ブラと呼ぶこともあります。
さんしご
三四五
ピタゴラスの定理を使って直角を出す方法です。
サーフェスコース
surface course
couche de surface
Verschleibelag
要するに表層なのですが、高速道路関係ではかっこよく、こういう言い方をします。
さいだいすんぽう
最大寸法
maximum size
calibre maximum
maximale Korngre
最大粒径
maximum particle size
calibre maximum
grte Krnung
読んで字のとおりなのですが、コンクリート用の粗骨材において、少なくともその重量の90%が通過するうちの最小寸法のふるいの呼び寸法で示される粒径の大きさといういかめしい定義があります。呼び寸法は呼び径ということもあるようです。アスファルト舗装の方では最大粒径という言い方をし、こちらは95%以上が通過するうちの最小のふるい目の大きさということです。ちなみにトップサイズとか、13 mm トップとか言いますが、ジャパニーズイングリッシュか一種の現場用語かと思いましたが、hoso-mlに問い合わせて調べてもらったところ、アメリカでもちゃんとした文献にでてくるようです。
クリアランス
clearance
gabarit, ouverture liblre
Lichtraumprofil
側方余裕
lateral clearance
gabarit latral
seitliches Spiel
上方空間、桁下高
clear-head, head-room,
overhead clearance, upper clearance,
height clearance

tirant d'air, haufeur libre
Durchfahrtshhe, lichte Hhe
横断歩道橋の一番下端から路面までの高さは(桁下高 vertical clearance)は4.7 m必要とか、川にかかる橋の下端から水面までは何十年に一回かの大雨のときでも1 m必要とか、法令で決められています。クリアランスは要するに余裕の隙間で、道路の車線から側方の障害物までのクリアランスが有るとか無いとか言います。この場合は側方余裕をカタカナで言っているわけです。その幅は当然側方余裕幅です。桁下高についてはあき高(空高)という言い方もあるようです。桁下空間と言っても間違いではないでしょう。桁下遊間というとちょっと違う気がします。遊間は動いたりして変化するものです。まあ、橋桁がたわむ分だけは動くわけで、桁下高を確保した上に遊間が必要ではありますけど。上にあるものは桁とは限らないので、上方空間という言い方もあります。
サグ(線形) sag
point bas
Wanne, Wannentiefpunkt
サグ(吊り橋) sag
flche de cble
Pfeilhhe der
 Durchhangskurve des Kabels
道路が下り坂から上り坂にかかるときの谷の部分のことです。反対の上り坂から下り坂にかかるときの峠はクレスト crestです。橋の関係でサグというと、吊り橋のケーブルの一番下がった位置までの垂直距離のことです。
すべり摩擦係数
skid resistance
 coefficient
coefficient de frottement
adhrence

Gleitwiderstandsbeiwert
縦すべり摩擦係数
longitudinal skid
  resistance coefficient

coefficient de
 frottement longitudinal,
CFL

tangentialer
 Krafttschlubeiwert

横すべり摩擦係数
lateral force coefficient,
cornering slip coefficient

coefficient de
  frottement transversal,
CFT

Seitenreibungswert,
Seitenrutschbeiwert
すべり抵抗係数ともいうようです。道路関係では路面とタイヤの間に働く抵抗力を荷重で割ったものです。縦すべり摩擦係数横すべり摩擦係数とがあります。直線を走っているときは縦すべり摩擦係数だけが働き、カーブでは横方向に力がかかりますので、横すべり摩擦係数も問題になります。普通は縦すべり摩擦係数のことを言います。路面の状態によって異なり、通常は濡れた路面での摩擦係数を問題にします。おおまかには0.4くらいあれば十分に安全です。フランスでは摩擦という言い方と粘着 adhrenceという言い方があるようです。また、摩擦係数の表現として、80%が、その範囲に入るとかいうとき、 fuseauを範囲という意味で用いるようです。範囲が紡錘形でなくても、使っています。
すべりどめほそう
すべり止め舗装
anti-skid pavement
revtement antidrapant
gleitsicher Decke
ニート工法 neat method
mthode de pose
 revtment antidrapant

Verarbeitungspraxis
 von Zementbrei

モース硬度、モース硬さ
Mohs hardness
deret de Mohs
Mohssche Hrte
すべりにくくするためのすべり止め工法を行った舗装です。路面を粗くするのが効果的で、そのためにアスファルト舗装では使用する骨材は角張りがあって固くすり減りにくいものが用いられ、これをアスファルト混合物の骨材として使用するか、あるいはチッピングしたりします。あるいは表面が粗くなる開粒度混合物を用います。また、合成樹脂の接着剤を塗布しておいて、固い小粒径の骨材を散布して接着させるニート工法などがあります。これは骨材にカラー骨材を使ったり、ガラスを使ったりするとカラー舗装、光る舗装にもなります。すべり止め舗装に使う骨材は硬い方がいいわけですが、その硬さを表す尺度にモース硬度あるいはモース硬さというのがあります。これはダイヤモンドの硬さを10、滑石の硬さを1として、モース硬度計という、いろんな硬さの鉱物を集めたもので、石の表面をひっかいて傷ができるかどうかを比較して硬さを決めるものです。硬い骨材とされるエメリーは8とか9、シリカサンドで7程度です。
まもうそう
摩耗層
wearing course
couche de roulement
Verschleischicht
表層の上に舗装構造としては計算に入れない摩耗層というのを設けることがあります。これは特に滑り止めを要求されるところ、交通による摩耗が激しいところで、滑りにくい、あるいは摩耗しにくい余分の層を設けるものです。滑り止め用いるものとしては開粒度アスコンが代表的ですが、ほかにもいろいろあります↑。耐摩耗用としては開粒度とは逆の考え方の細粒度アスコンがよく用いられます。こちらの方は表層の厚さに摩耗層分を加えて、一体にして施工することもあります。最近ではスパイクタイヤも禁止されたので、寒冷地でも摩耗層の施工はなくなっているものと思われます。摩耗層は英語で言うとwearing courseですが、アメリカでは表層つまりsurface courseと同じ意味に使われるようです。
ちかはいすい
地下排水
underground drainage
drainage souterrain
Bodenentwsserung
路床排水
subgrade drainage
drainage de sol de fondation
Untergrundentwsserung
路盤排水
base course drainage
drainage de base
Untergrundentwsserung
表面排水
路面排水
surface drainage
路盤路床に水が入ると支持力が低下したりして舗装の耐久性が悪くなります。そこで周囲からの水の浸透を防ぐため、入った水を排水します。路床排水路盤排水とがあります。路床排水は地盤内の地下水位を路面から1 mの深さより下にさせるために浸透する水を遮断するもので地下排水溝などが用いられます。路盤排水は路床の透水係数が小さくて排水されにくいところ、地下水が路盤まで上がってくるおそれのあるところで、やはり、地下排水溝やしゃ断のためしゃ断層を設けたりします。地下排水でない地表での路面からの水の排水は表面排水、あるいは路面排水で、側溝、雨水ますなどで処理されますが、まずは路面の横断勾配が必要で、1.5 - 2.0%の勾配をつけます。
ガッター、街渠 gutter
caniveau Abflurinne
ロールドガッター
rolled gutter
排水溝 ditch foss
Sammler, Abfangsammler
表面排水↑のために車道と接するような場所に設ける浅い側溝です。L型をしたL型側溝(L型ブロックともいうようです。)をよく見ますが、これを街渠(がいきょ)と言います。浅い曲面になったガッターを高速道路などで見掛けますが、これは車輌が入りこんでも車輪が離脱しやすくするというものでロールドガッターと呼ばれます。路床排水溝↑、路盤排水溝↑とひっくるめて排水溝といいます。その他、のり面にはのり肩に設ける肩排水溝、その水をのり面に縦に流す縦排水溝などがあります。「街渠 エプロン」で検索して来た人がいましたが、平たい車が乗る部分がエプロンでしょう。
うすいます
雨水ます
gulley
avaloir, gueulard
Einlauf, Gully
街渠ます
gutter-inlet
Rinneneinlauf
排水ます
catch basin
bouche d'gout,
collecteur

Auffgangbecken
側溝↑を流れてきた雨水をいったん集めて、排水管に流し込むための箱形の水溜めです。どちらが正式か知りませんが集水ますも同じです。現場では単にますで通じているようです。車道側に設けるのが側溝ます、歩道側に設けて、車道側のL型側溝を流れてきた水を縁石越しに落とし込む縁石ますです。一番右が街渠ますですが、側溝ますの仲間でしょう。雨水でなくて下水を溜めるのは汚水ますと呼びます。ひっくるめて排水ますです。
エキスパンドメタル
expanded metal
mtal dmploy
Streckmetall
眩光防止網
anti-dazzle net
cran anti-blouissement
Blendschutzzaun,
Blendschutzanlage
正しくはエクスパンディッドメタルでしょう。鋼板に切れ目を互い違いに密につけておいて、ぐっと引っ張ると網目になります。ただの針金の網よりも遮光性がよいので、対向車のヘッドライトの眩しさをさえぎる眩光防止網JHではしゃ光ネットと呼ぶようです。)として中央分離帯などに用いられます。植え込みを使ったものは防眩植栽です。中分植栽という言い方があります。もちろん、美観のためでもあります。眩光防止施設としてはほかにしゃ光板という著方形とか軍配形の板をガードレールの上に並べるというのもあります。
デリニエータ
delineator delinateur
Leitpfosten, Leitpflock
日本語では視線誘導標です。運転者の視線を誘導して、前方の道路の線形を知るための助けになるものです。夜の道路で道路脇に小さくて丸く反射して光るものが腰高くらいのところにずらっと並んでいるのがそうです。ときに視覚誘導標と書いてあるのをみますが、特許などに使われているところを見ると一種の商品名でしよう。
どうろびょう
道路鋲

チャッターバー
chatter bar, jiggle bar

車線の区画などを示すための区画線の補助として用いる直径10 cmくらいの丸あるいは四角の鋲です。四角いものはたいてい光を反射するようになっていて、雨の夜などには役立ちます。ちゃんとした中央分離帯がなくて、その代わりに設置する、もっと大きくて乗り越えるのには抵抗があるものはチャッターバーです。
オーバーハング
overhang
saillie
berhang
岩壁などが頭の上にさしかかるようになっているのを言いますが、広く、はみ出している状態を指すことばで、自動車で車体が前輪より前にはみ出しているのが前端オーバーハング、後輪よりうしろは後端オーバーハングです。
ぶいち
分一,(歩一)
図面の縮尺のことだそうです。特定の何分の1とかではなくて、単に縮尺という意味らしいです。こういう言葉を使う世界では三角スケールのことはサンスケ、三すけと呼ぶようです。