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くうげきりつ
空隙率 air void, void,
percentage of air voids

teneur en vides
vides gomtriques
Hohlrume, Porenvolumen,
Porenanteil

空隙理論 void theory
thorie des
 vides interstitiels

Porenmethode
連続空隙率 continuous void
アスファルト混合物中にあるすき間の割合です。一般の舗装では4%前後です。必ずしもすき間がない方がいいというわけではありません。アスファルト混合物が安定であるためには最小空隙量を残さなければならないとする空隙理論というのがあって、あまり、密になるとかえってわだち掘れの原因になります。透水性舗装排水性舗装では20%程度にします。もっともこの場合は閉じ込められた空隙でなく、つながりあっていることが重要で、連続空隙率が問題になります。英語は void ratioとでも言いそうなものですが、実は土質関係で間隙比という似た言葉があって、そっちが先口なので舗装関係では使えないようです。間隙比の場合はすき間を埋めるのは空気と水ですが、空隙率では空気だけです。
VFA
飽和度
percent Voids
 Filled with Asphalt

degr de saturation
taux de saturation

Sttigungsgrad
骨材間隙率
VMA
percent Voids
 of Mineral Aggregate

pourcentage de vides
 entregrains d'agrgats

Porenvolumen des
 Mineralgemisches
略語ですが、直訳するとアスファルトで満たされた空隙の百分率です。アスファルト混合物の中の骨材の間の隙間をアスファルトが満たしている度合いです。日本語では飽和度(ほうわど)と言っています。充填率といってもよさそうです。骨材の間の隙間の率のことを骨材間隙率(%)と言います。実績率という言葉がありますが、これは100%から骨材間隙率を引いた、全体のかさ体積の中で骨材自体が占める体積の率(%)をいいます。英語ではMineral(鉱物)の骨材と言っていますが、鉱物でない骨材というのがあるのでしょうか?
りゅうど
粒度 gradation, grading
granulomtrie Abstufung
粒度分布
particle size distribution
通過重量百分率
percentage passing
粒度曲線
grading curve,
gradation curve

courbe granulomtrique
Siebline, Krnungskurve
密粒度 dense graded
granulomtrique denses
offen Abstufung
開粒度 open graded
granulomtrique ouverte
offen Abstufung
ギャップ粒度 gap graded
透水性舗装
permeable pavement
排水性舗装
drainage pavement
粗粒率 fineness modulus
module de finesse
Grobkrnanteil
合成粒度
(合成骨材粒度)
combined gradation,
synthetic gradation

granulomtrique synthtique
synthetische Kornabstufung
骨材の粒の大きさの混ざり具合を言います。これの単位を検索してきた人がいましたが、何度といった数値ではありませんので単位もありません。粒度が粗いとか細かいとか言い、いろんな大きさのフルイにかけて分級して、その結果を粒度分布と言い、縦軸があるフルイ目に対してを通過する材料の重量百分率(通過重量百分率、横軸にはフルイ目を対数目盛で示した。粒度曲線で表わします。土とアスファルト混合物に対して用いられる言葉で、とくにアスファルト混合物では設計上の重要な要素です。密粒度というのは、骨材が最も密に詰まるような粒の大きさの組み合わせになっていることを指します。このような粒度で作ったのが密粒度アスファルト混合物です。開粒度(かいりゅうど)、あるいはギャップ粒度というのは、ある粒の大きさが抜けていて、すき間ができる粒度を指します。開粒度(かいりゅうど)ギャップ粒度の使い分けですが、ギャップ粒度という言葉は単独で用いられることはあまりなく、密粒度ギャップ細粒度ギャップなどと組み合わされて使われます。ギャップというときは、抜けた粒径の部分は他の粒径の骨材で埋め合わされます。この粒度で作った混合物はギャップアスファルト混合物です。開粒度の場合は、抜けた部分がほぼ空隙になり、見た目も違います。必ずしも密に詰まった方が強いというわけではありません。すき間が多いものは、骨材のかみ合わせが強くなる傾向もあります。アスファルト量が少なければ透水性舗装、排水性舗装として使えますし、アスファルト量を多く、さらに細かい石粉などを多くすると、すき間は無くなり、表面は粗く、すべり止めになる舗装ができます。粒度と似た感じの言葉で粗粒率というのがあります。これは小さいのから大きいのまで10種類のフルイにかけて各フルイにとどまる試料の百分率を合計して、100で割ったものです。大きい石が多いと数値が大きくなります。コンクリートの配合ではこの数値をある範囲に納めるようにします。何種類かの大きさの骨材を混ぜ合わせたものについての粒度を合成粒度、あるいは合成骨材粒度と言います。
OGFC (PEC, PFC)Open Graded Friction Course:直訳すると開粒度摩擦層↑です。排水性舗装と同じような粒度↑の舗装ですが、アメリカで用いる厚さ2cm以下程度のすべり止め、水はね防止を目的とした薄い舗装で、舗装の構造としては計算に入れません。構造として取り扱わないという意味ではシールコートの仲間ということになります。最近、アメリカでPEMという言葉が使われるようです。Porous Europe Mixtureの略で、ポーラスヨーロッパ混合物ということになります。OGFCの空隙率は15%程度なのに対し、PEMは18-22%で空隙が多く、これだけ空隙が多いと、バインダには改質アスファルトを用いるのが普通で、また、骨材は転圧のときに割れない硬質のものが必要になります。最近ではまた、PFCという略語も使われはじめました。これはPermeable Friction Course 直訳すると透水性摩擦層で、実体は PEMのヨーロッパが入った言い方を避けたものでしょう。また、OGFCやPEMのように、表層に用いるものではありませんが、アメリカでATPBというのがあります。これはAsphalt treated permeable baseという透水性アスファルト安定処理路盤の略称で、舗装下の水を早く抜くためのもので、抜いた水を取り去るための地下排水の処置も必要になります。
れんぞくりゅうど
連続粒度
continuous grading
granulomtrie continue
kontinuierliche Kornabstufun
単粒度 single sized
単粒度骨材
singled sized aggregate
アスファルト混合物に用いる骨材の配合が、粒度曲線上でほぼ連続に見えるようないろんな粒径の骨材が混じっているのが連続粒度です。これに対する言葉として開粒度、ギャップ粒度のほか、単粒度というのもあります。これは、6 mmから8 mmというように狭い範囲の粒径しかないということです。排水性舗装などで、単粒度の骨材(単粒度骨材と呼ばれます。)を用いると空隙が多くなり、排水性が良くなります。単粒度の反対語として複粒度骨材という言い方もあります。
ごうざい
合材
アスファルト混合物
hot mix asphalt
asphalt mixture
enrobs hydrocarbons
Asphaltmischung
アスコン
アスファルト・コンクリート
asphalt concrete
bton bitumineux
Asphaltbeton
HMA
合材シートthermal sheet
(保温シート)
アスファルトと骨材を混ぜたもの、正式にはアスファルト混合物 です。略してアスコン混合物といった呼び方もします。アスファルト合材という言い方もありますね。ただしくはアスファルト・コンクリートということになります。これがアスファルト舗装の主要材料です。この英語のmixtureと、concreteですが、mixtureの方は舗装の材料という見方で使い、concreteの方は、形をなした成型品といった感じなのでしょう。アスファルト舗装は正式にはアスファルト・コンクリート舗装だということです。またヨーロッパでは、単にアスファルトでアスファルト混合物のことを言ったりします。HMA:Hot Mix Asphaltが直訳すれば加熱混合アスファルトですが最もこれに近い用語です。通常、用いるのは加熱して混合した混合物ですが、常温のものもありますから、加熱混合物加熱アスファルト混合物といって区別したりします。加熱合材と言い方もします。プラントで練った加熱合材はダンプトラックで現地に運びますが、そのとき、合材が冷えないよう、被せるシートが合材シートです。常温のものは当然、常温混合物 cold asphalt mixtureです。常温合材とも言います。コンクリートと言えば、普通はセメントのコンクリートですが、アスファルトコンクリートと区別してセメントコンクリートというのが正しいということになっています。
そりゅうど
粗粒度アスコン
coarse graded
 asphalt concrete

bton bitumineux gros
Asphaltgrobbeton
加熱アスファルト混合物↑の一つで、正しくは粗粒度アスファルト混合物ということになります。粗粒度アスコン20とか言います。20は骨材の最大粒径(mm)を意味しています。密粒度アスコン↓に比べて細骨材が少なくなっており、表面は粗くなります。普通は基層に用います。
かいりゅうど
開粒度アスコン
open graded
 asphalt concrete

bton bitumineux
  granulomtric ouverte

offen abgestufter
 Asphaltbeton
正しくは開粒度アスファルト混合物です。アスコンというのはアスファルトコンクリートの略で、アス混ではないと思いますが、実質的には同じです。骨材の2.5mmふるいを通過するものが密粒度↓のものより少なく、15 - 30%のもので、細かい骨材が抜けている分、表面が粗くなり、すべりにくくなるので、滑り止め用の摩耗層によく用いられます。アメリカですべり止めに用いるOGFCもその一種です。
みつりゅうど
密粒度アスコン
dense grade
 asphalt concrete
dense bitumen Macadam(英)
(DBM)

enrobes denses
Asphaltfeinbeton
密粒度ギャップアスファルト混合物
dense and gap-graded
  asphalt concrete
アスコンというのは、もちろんアスファルトコンクリート asphalt concreteのことです。したがって正しくは密粒度アスファルト混合物です。最大の骨材の粒径から一番小さい粒径まで、一様にあるもので、表面が緻密に仕上がります。表層として一番よく用いられます。イギリスでは dense bitumen Macadam (DBM)という言い方をするようです。マカダムというと、人の名前をとった工法ですが、イギリスでは、この工法がほとんど使われなくなっても名を残すようにしているようです。骨材の2.5mmふるい通過重量百分率は35 - 50%です。密粒度ギャップアスファルト混合物というのがあります。これは大体のところは密粒度と同じですけど、2.5mmから0.6mmの骨材が少なく、つまりここがギャップになっていて、その分0.6mm通過分が多くなっています。わだち掘れに強くすべり抵抗に優れるとされています。
さいりゅうど
細粒度アスコン
fine graded
 asphalt concrete

bton bitumineux fin
Asphaltfeinbeton
細粒度ギャップアスコン
fine and gap graded
 asphalt concrete

bton bitumineux fin
  granulomtrie discontinue

fein und diskontinuierlich
 abgestufter Asphaltbeton
粗骨材の割合の少ない、半分以上が砂のアスファルト混合物のことです。昔、トペカ Topeca修正トペカ modified Topecaと言っていたものが、この仲間で、8割方が砂のものがトペカ、6、7割方、砂のものが修正トペカです。粒の小さいものが多いと表面面積が大きい関係でアスファルト量が多くなりやすく、夏場にアスファルトがブリージング↓で浮き出てくるフラッシュ↓という現象が出てきて、べたべた、ずるずると人間ホイホイ状態になることが多く、使われなくなりました。トペカ:Topeka というのはこの舗装を最初に行ったアメリカの都市の名前です。何でも、その頃、特許工法だったビチュリシック工法最大粒径12.5 mm以下にすれば特許の範囲外になるというので始めたもののようです。ビチュリシックの特許はほとんど全部のアスファルト舗装をカバーするものだったようです。細粒度ギャップアスコンというのもあり、これは2.5〜0.6mmの粒径部分が少なく、0.6mmふるい通過量が比較的多い連続粒度でないものです。積雪寒冷地域で連続粒度より耐摩耗性や耐流動性がいいとされて使われています。細目アスファルトの英語を探して来た人がいました。この言葉自体、聞くのは初めてですが、多分、細粒度アスコンのことでしょう。
SMA
Stone Matrix Asphalt
砕石マスチックと言っているもので、開粒度になっており、砕石がかみ合うように骨格をつくって、その隙間をアスファルトモルタルで埋めるような配合になっており、わだち掘れに強く、しかもアスファルト分が多いため、耐久性があり、水も透しにくい特徴があり、最近、増えてきています。見た目はアスファルトが多くて、最初は光るくらいですが、近寄ってみると小さな穴があって、ちょっと排水性舗装に似たところがあります。この穴のため、騒音抑制にも効果があると言われています。以前はアメリカでもStone Mastic Asphaltと言っていました。これは、もともとドイツで開発されたもので、最初はアメリカもドイツ語の直訳だったのですが、独自の用語にしたものです。日本はアメリカより早く、取り入れ、ドイツ流に砕石マスチックと言っていますが、そのうち、アメリカを真似して、砕石マトリックスと言うようになるかもしれません。
えふつきこんごうぶつ
F付混合物
主として寒冷地で、スパイクタイヤなどによる摩耗を減らすために考え出されたアスファルト混合物で、アスファルト分が多い方が摩耗が少ないという考え方から、フィラー分を多くしてやるとアスファルトが吸着されて結果的にアスファルト量が大きくできるというわけで、Fは fillerを多くしているという意味です。密粒アスコン13Fといった言い方をします。北海道開発局では昭和45年から細粒度ギャップアスコン13Fを使ってきましたが、アスファルト量が多いと一般にはわだち掘れがひどく、特にスパイクタイヤが禁止されてからは、わだち掘れに対する強さと、やはり残るチェーンなどによる摩耗を考え、平成13年度からは密粒度アスコン13Fが採用されています。粗骨材が多くなる分、わだち掘れと、すべりについての抵抗性が増すと考えられています。アスファルト量が多くてもわだち掘れに強いSMA↑を使ったらどうかという考え方もあると思いますが、SMAの場合は排水性舗装と似ていて、骨材の粒度などを厳選する必要があって再生材の使用が困難と考えられコスト高になることから、密粒度アスコン13Fに落ち着いたようです。
グースアスファルト舗装
mastic asphalt
asphalte coul,
bitume coul

Guasphaltbeton
アスファルトマスチック
asphalt mastic, mastic ashalt
mastic bitumieux
Asphaltmastix
トリニダッドエピュレのような硬いアスファルトをクッカ−車 cookerと呼ばれる加熱混合のためのケットルを積んだ車両で220-260℃の高温に加熱して液状にし、これを流し込んで舗装とするものです。ローラでの転圧はしませんというかできません。昔は流し込みアスファルトと訳していたそうです。鋼床版などの防水層としてよく用いられます。この舗装のための混合物は当然グースアスファルト混合物です。表層として用いる場合は、ロールドアスファルト舗装と同じように、チッピングします。軟らかいストレートアスファルト石粉を多く入れても、似たようなものが作れます。日本ではマスチックアスファルトアスファルトマスチックでもいいようです。)、あるいはサンドマスチック sand masticと言って区別し、貯水池などの防水層として使いますが、欧米ではマスチックアスファルト mastic asphaltは、むしろグースアスファルトを指すようです。というか、多分、日本ではドイツから入ってきて、ドイツ語の発音が残っているのでしょう。
BBM
BBTM
BBUM
フランス語のアスファルトコンクリートの名称で、BBMはBton Bitumineux Mince 和訳すると薄層アスファルトコンクリートということになります。英語ならThin Asphalt Concreteでしょぅ。ただのアスファルトコンクリートなら BB (Bton Bitumineux)のはずですが、BBと略するのは見たことはありません。BBTMだと、Bton Bitumineux Trs Minceで極薄層アスファルトコンクリート、英語なら Very Thin Asphalt Concrete、BBUMだと、Bton Bitumineux Ultra Minceで超薄層コンクリートコンクリートということになります。厚さの正確な定義は分かりませんが、BBMは常識的に 5 cm以下、ネットで調べると 3 cmくらいまでは BBMのようです。2.5 cmだと BBTMになるようです。1 - 2 cmになると BBUMらしいです。最近、日本で薄層アスファルト舗装と呼ばれるものが出てきましたが、これは 1.5 - 2.5 cmくらいでフランス流では BBUMに近いようです。bitumineuxの英語は bituminousですが、しばしばフランス語の方も bituminousと記述されるようです。
リュエル流動性
Ler fluidity
fluidit Ler
Ler-Fliebarkeit
Lerはドイツ人の名前です。グースアスファルト↑の施工しやすさの試験で試料の中に錘りが自重で50 mm入っていくまでの秒数を計るもので、早すぎるものは施工時に流れてしまって、遅すぎるものは硬すぎて施工が難しくなります。
ロールドアスファルト舗装
rolled asphalt
  pavement

mortier bitumineux cylindr
Walzasphalt
プレコートチップ
precoated chippings
granulat pr-enduit
Hiltszuschlagssoffe
プレコートマカダム
precoat macadam, coated macadam
macadam prenrob
vorumhllter Macadam
チップ chip
gravillon Steinsplitter
チッピング chipping
burinage Absplitter
アスファルトモルタルのような緻密なアスファルト混合物を施工した上に、単粒度の砕石をチップスプレッダ、あるいは人力で散布してローラで転圧して押し込む(チッピング↓といいます。)舗装です。アスファルト量が多いので耐久性があり、押し込む砕石によってすべり止めの機能や耐摩耗性などを持たせます。砕石を散布するときに接着をよくするために前もって砕石にアスファルトを被覆しておきます(プレコートチップと呼びます。)。プレコートは、あらかじめ塗っておくということで、マカダム工法くさび骨材目つぶし材にプレコートするのはプレコートマカダムと呼ばれます。砕石に白あるいは色のついた骨材を用いると、明色舗装、カラー舗装もできます。この場合はアスファルトの代わりにエポキシ樹脂などが用いられます。シールコート↓も含めて、散布する骨材はチップと呼ばれます。
 チッピングというとコンクリートでは、古いコンクリートの上に新しいコンクリートを打ち継ぐときに、接着を確実にするために古いコンクリートの表面を削り取ることを言います。
ひょうめんしょり
表面処理
surface treatment
enduit superficiel
Oberflchenbehandlung
シールコート seal coat
enduit de scellment
Absperrschicht
チップシール chip seal
アーマーコート armor coat
double traitement superficiel
doppelte
 Oberflchenbehandlung

カーペットコート
carpet coat
tapis Straenteppich
フォグシール fog seal
colmatage de surface
 par pulvrisation

Nebel-Oberflchenabsieglung
スラリーシール slurry seal
enduit de coulis
Schlmmeberzug
ディックバインダ
dix binder
ディックシール dix-seal
フォグコート fog coat
時代によって定義が変わって来ているようですが、古くなってひびが入ったり、摩耗したりしたアスファルト舗装の上に厚さ2.5cm以下の薄い層を作るものです。砂利道の上に防塵のために施工するものもそうです。英語はある外国の機械関係の雑誌で surface dressing machineというのを見ました。この方が意味は明確でしょう。その方法によりシールコート、アーマーコート、カーペットコート、フォグシールなどの種類があります。シールコートは既設の舗装の上に瀝青(れきせい)材料を散布しておいて、その上に骨材を撒いて層にしたものです。下のアスファルト舗装への水の浸入を防いだり、日射をさえぎって下のアスファルトの老化をふせいだり、下の舗装のひび割れをふさいだりします。骨材に硬質のものを用いるとすべり止めにもなります。アメリカやカナダでチップシールと呼んでいるのは、シールコートの仲間です。このシールコートの工程を2、3回繰り返して施工したものはアーマーコートと呼ばれます。下の層は少し骨材粒径の大きいものを、上の層は細かいものを使います。アーマーは鎧で下の層を守る、あるいは保護するものということなのでしょう。単なるコートだと塗るだけという感じなのでしょう。実際は10 mm以上の厚みがありますが。 工法が違いますが、目的も仕上りも似た感じのものにスラリーシールというのがあります。これは細骨材とアスファルト乳剤と水を混合してどろどろの液状にしたスラリーを既設舗装の上に厚さ5 mm程度にスプレッダボックス、ゴムレーキなどで仕上げるものです。カーペットコートというのはちょっと違って、加熱アスファルト混合物を2.5cm厚さ以下に薄く施工するものです。薄層にするためにゴム、樹脂などの添加材を加えたりします。カーペットコートの一種ですが、最大粒径 10mmの骨材にディックバインダという特殊なカットバックアスファルトを用いたものはディックシールと呼ばれます。フォグシールフォグコート、アスファルトフォグコートとも呼ばれ、骨材は用いずにアスファルト乳剤を薄く散布して、古い舗装の表面を若返らせたり、小さなひび割れなどを塞ぐことを期待するものです。ほかの表面処理工法のあとに骨材やダストを落ち着かせるのにも使われます。河川関係でアーマーコートというと、河床にたまった土砂のうち、細かいのが洗い流されて残った粗い石・礫が残った層のことを言うらしいです。armorは鎧という意味ですが、装甲するという意味もあり、これがこの場合のアーマーで、この現象はアーマリングということになります。
SBST
一層表面処理

DBST
2層式表面処理

日本語は造語です。要するにシールコート、アーマーコート↑です。SBSTSingle Bituminous Surface Treatmentで、シールコートと同じです。DBSTDouble Bitumineux Surface Treatmentで、アーマーコートと同じです。
ビチュマルス
bitumuls
出先からの質問で、お客さんからビチューマルスのことを聞かれて困っている。とSOSが来ました。ネットで調べると、確かにこの言葉はあります。これが税務関係の用語として、耐用年数はコンクリート舗装が15年、アスファルト舗装は10年、基盤等を作らないビチューマルス敷は3年というのが、ずいぶんたくさん出てきます。税務関係では当たり前の用語のようです。これだけでは何のことか分かりません。多分、乳剤舗装、(おっと、これは、この辞典にはないようです。たった今、追加します。)のことだと見当はつきますが。長音記号をどけてビチュマルスとして、検索すると、出ました。ご同業の東亜道路工業さんの勉強部屋と、日本道路さんの沿革のページです。東亜道路さんは、最初は日本ビチュマルス(株)として、創業された。日本道路さんは日本ビチュマルス工業(株)として創業された、と出ています。勉強部屋の方では、動画で工程が出ています。乳剤舗装ですが、今では、この言葉は使われていません。今ですと、表面処理↑ということになります。しかし、税務というのはずいぶんと古い世界で仕事をしているようです。しかし、耐用年数について云えばいい線を行っていて、あえてケチをつけることもなさそうです。ただし、想定され設計条件のもとで、ということで、同じ設計のビチュマルスの舗装を高速道路に作れば一日はおろか一時間でパラパラと黒い砂利の舗装になるでしょう。ビチュマルスの綴りは bitumulsのようです。研究社のCD辞典には出てきませんが、検索するとハワイとかカナダには Bitumuls companyというのがあって eBayで Bitumuls Handbookが売られています。
フルデプス舗装
full depth pavement
revtement asphaltique
 entoute profondeur

Asphaltoberbau-Fahrbahn
正しくはフルデプスアスファルト舗装のようです。路床の上の舗装の全厚を路盤も含めてアスファルト混合物で造る工法です。等値換算係数が1の材料だけを使いますので当然、舗装の全厚は薄くできます。シックリフト工法↓を使えば、工期の短縮、工費の節約ができる可能性があります。まだ、問題点があり、採用例はあまりないようです。
シックリフト工法
thick lift method
deep lift method

proced de
 couches paises

Dickschichtverfahren
アスファルト混合物の舗設の際、敷きならしと締固めを1回で10cm以上、行う工法です。通常は10cm以下です。層の厚さがある分、舗設の際の温度低下は少なく、締固めの効果は大きいのですが、逆に交通開放まで、時間がかかる、平たんに仕上げるのが困難といった問題もあります。ディープリフト工法とも言うようです。リフト敷きならし厚です。
ワービット工法
warrenite
 bitulithic paving

mthode de Warbit
Warrenite-Bitulithic
 -Befestigung

mthode de Warbit
ワービットモルタル
warbit mortar,
warrenite bitulithic
 mortar

mortier warbit
Warbitmrtel
アスファルト舗装の表層に用いる工法の一つです。粗粒度アスコンを下層に敷いて、その上にアスファルトの多い富配合アスファルトモルタルを薄く敷きならしておいて、この2つの層を同時に転圧して、モルタルを粗い表面に食い込ませてやると、耐摩耗性、たわみ性が両方、保たれるということで、なかなかに丈夫だったようです。大正時代によく用いられたそうですが、施工が難しく、上の層のワービットモルタルだけが寒冷地で用いられることがあるようです。砂、石粉、アスファルトを重量で4:1:1の割合で混合したもののようです。明治神宮外苑の聖徳記念絵画館の前の区道が1926年に施工されて現存するワービット工法による舗装です。このワービットですが、どうもワーレナイト・ビチュリシックを略したもののようです。食い込み率で この項が検索されたようですが、舗装工事でアスファルトの合材をピッタリの厚さに施工するのは難しく、少し余分目の厚さにしたり、またピッタリの量を運んでくることも難しく余った合材は戻しもならず廃棄することになります。こうした余分に必要ななる率を合材の食い込み率と呼びます。
シートアスファルト
sheet asphalt,
seat asphalt

micropton
Sandasphalt
砂と石粉だけでできたようなアスファルト混合物です。大正、昭和の初期に盛んだったようですが、安定性が悪いため、現在はまず使われません。サンドアスファルトの仲間です。英語はsheet asphaltとseat asphaltが出ていて正しいのはsheetのようですが、seatの方もちゃんとした機関の資料にも出ています。ネットで検索すると1000:10くらいでsheetが多く使用されています。意味からしてもsheetでしょう。もっとも落ち着かせるという意味が主であればseatが正しいということになります。かならずしも多数決で多い方が正しいということにはならないでしょう。とにかくどちらも文献に出てくる可能性はあります。
ごうせいほそう
剛性舗装 rigid pavement
revtment rigide
starre Decke
たわみ性舗装
flexible pavement
revtment souple
schmiegsamestraen Decke,
Schmiegsame Decke

半たわみ性舗装
semi-flexible pavement
revtment semi-souple
halbbiegsamer Belag
剛性の大きい、つまり硬い材料で作った舗装です。普通はコンクリート舗装のことを言います。これに対して、たわみ性舗装というのは、比較的柔らかい材料で作った舗装で、普通はアスファルト舗装のことを言います。その中間というか、両方の特徴を有する半たわみ性舗装というのもあります。
ちゃくしょくほそう
着色舗装
coloured pavement
revtment color
Farbstraenbelag
要するにカラー舗装です。色をつける方法は多種多様で、骨材に天然あるいは人工のカラー骨材を用いるもの、混合するときに顔料を混ぜるもの、バインダとしてはアスファルトそのものを用いるもの、透明の脱色バインダを用いるものがあります。バインダにアスファルトを用いる場合はベンガラcolcothar(弁柄・酸化鉄が材料で赤サビに似た色というのが常識ですが、黄色系、緑系、青系なども作れるようです。)が普通で、明るい色は作れません。脱色アスファルトと白色の骨材を用いればかなり自由な色が作れます。ニート工法でカラー骨材を路面に撒布して接着する方法、あるいはロールドアスファルト工法でカラー骨材を押し込む方法もあります。白っぽくて明るい色の舗装は明色舗装 bright colored pavementという呼ばれ方をします。明色性というと、路面の明るさとか、光の再帰性、つまり、ヘッドライトで照らした光が返ってくるような性能のことをいうようです。
ベンガラの語源ですが何でもインド東部のベンガル地方の仏像などの着色に使っていた土の色に似ていることから、Bengalに由来していてオランダ語は bengaraだそうですからオランダ人が伝えたのでしょう。京都の旧家に見られるペンガラコウシ「紅殻格子」は塗料としてのベンガラに由来しているわけです。弁柄とか、紅殻などと書きますが、原材料から鉄丹とも書くらしいです。英語は同じような色としてcolcothar, angel red, coromandel, Prussian red, Tuscanyなどが当てられます。
かんいほそう
簡易舗装
low cost pavement
revtement conomique
wirtschaftliche Decke
防塵処理 dust laying
traitment de dpoussirage
Staubbindung
普通の舗装は道路法の道路構造令とか、アスファルト舗装要綱↓にしたがって作られますが、簡易舗装要綱でいうのは基層がなくて、路盤表層だけで、厚さも3-4cm程度のものですが、それより薄い1-2cmの防塵処理と言われるものなど、とにかく表面が黒ければ簡易舗装の仲間でしょう。
アスファルト舗装要綱
Manual for Design
 and Construction of
  Asphalt Pavement

Guide Technique poule le
 Dimensionnement et Ralisation
  des Revtement en
   Bton Bituminineux

Richtlinien
 fr die Asphaltdecke
これ一つあればアスファルト舗装の設計から施工まで出来てしまうという本です。前身は昭和25年に日本道路協会から発行された道路工法叢書で、以来、昭和35年、42年、53年、平成4年と、その時々の最新の研究成果を反映してきました。戦後の道路の急速な整備に大いに役立ってきましたが、技術の進歩に対しては後追いになりがちで、その弊害も指摘されていました。もともと、技術の標準を示すもので、自信があれば、新しい技術を使うことを妨げるものではないはずですが、発注者側にも新技術を理解する能力が要求され、ややもすれば安全第一で標準を使うということに成り勝ちでした。平成13年12月に大改訂され、コンクリート舗装から土系舗装までを取り込むとともに、近年の性能規定発注にも対応するよう、また、大部になることを避けて舗装設計施工指針舗装施工便覧に分冊し、以後の改訂を容易にする工夫がされました。↓コンクリート舗装要綱
コンクリート舗装要綱
Manual for Design
 and Construction of
  Concrete Pavement

Guide Technique poule le
 Dimensionnement et Ralisation
  des Couches de Chausses
   en Beton

Richtlinien
 fr den Betonbelag
↑これも、これ一つあればコンクリート舗装の設計から施工まで出来てしまうという本で、正しくはセメントコンクリート舗装要綱です。前身は昭和30年に日本道路協会から発行された道路工法叢書で、以来、昭和39年、47年、55年、59年と、その時々の最新の研究成果を反映してきました。