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N値 N-value
valeur de N
Schlagzahl der
 Standardsonde

標準貫入試験
standard
penetration test
essai de pénétration
 standard
amerikanisher Standard
 Rammsondenversuch
地盤の強度を示す値で、ボーリング時に標準貫入試験と言って、規定のサンプラをロッドの先に取り付けて重量63.5 kgの重りを75 cm高さから落として、地層に30cm貫入させるのに要する打撃回数として求められます。
せいせっかい
生石灰 quick lime
chaux vive Branntkalk
消石灰 hydrated limechaux eteinte
gelöschter Kalk
きせっかいとも読みます。石灰石(主成分はCaCO3)を強く熱すると炭酸ガス(CO2)が飛んでCaOになります。これが生石灰です。水に接触すると激しく反応して発熱し、CaOH2、つまり消石灰になります。消防法で危険物に指定されています。普通に石灰というのは消石灰です。いずれも土の安定剤↓として用いられます。生石灰は自然含水比の高い軟弱地盤などの安定処理に用いられます。
あんていざい
安定剤 stabilizer
stabilizateur
Verfestigungsmittel
土の安定処理↓をして強度を増加させるために添加する物質のことです。セメント、石灰、生石灰↑、アスファルト、リグニンなどが用いられます。最近、ソイラー舗装と言う言葉を聞きました。支店から質問があったものです。ネットで調べてみたら、ソイラーは商品名で見出しにするのは控えましたが、土壌凝固剤ということですから、安定剤の仲間でしょう。園路などでは、安定処理↓して、そのまま舗装という使い方もあるようです。まったく別の目的で、乳剤の安定性を特によくするために製造時に加える物質のことも安定剤と言います。
安定処理 stabilization
stabilization Stabilisierung
土質安定処理
soil stabilization
stabilization de sol
Bodenverfestigung
セメント安定処理
cement stabilization
stabilisation au ciment
Zementstabilisierung
アスファルト安定処理
asphalt stabilizaion
瀝青安定処理
bituminous stabilization
stabilisation au bitume
Bituminöse
 Verfestigung

石灰安定処理
lime soil stabilization
stabilisation
 à la chaux

Kalkverfestigung
ソイルセメント
soil cement mix(ture)
sol-ciment
Erdbeton
路上混合方式
mixed-in-place
construction
roadmix construction

malaxage sur place
Baustellenmischung
ロードスタビライザ
(road) stabilizer
stabilisateur
Stabilisator
現地の土の設計CBR未満になるような軟弱路床のときに、必要に応じて砕石などの補足材料を加えて、さらに安定剤↑を数%加えて混合して、最適含水比↓付近で締固め、路盤を作る工法です。土質安定処理ソイルスタビリゼーションなども同じ意味です。結合材の種類により、セメント安定処理アスファルト安定処理(瀝青安定処理というと乳剤などの種類を含みます。)、石灰安定処理などがあります。土の性質によって使い分けられます。セメントと乳剤、あるいはフォームドアスファルトの両方を使ったものはセメント・瀝青安定処理ということになります。セメント安定処理は略してセメ処理アスファルト安定処理アス処理などと言います。セメントを混ぜた土をソイルセメントと言います。粘土分の多い土では石灰、生石灰が粘土と化学反応して強くなるので適しています。これらの工法は現地の路上で行う場合が多く、これを路上混合方式と言います。これに用いる機械がロードスタビライザ(単にスタビライザとも言いますが、ロードがつくと自走式で、土の掻き起こし、粉砕、補足材との混合などを全部行います。ロードがつかないものは定置式の混合だけのものも含まれます。)です。新規材料を多く用いる場合、他所に転用する場合は定置式のプラントで混合を行います。路上混合方式に対する言葉として中央プラント混合方式があります。
ウィンドロー windrow要するに畝(うね)です。路上混合方式↑でセメント安定処理↑をしたりするときに、混合する材料を道路の長手方向にうね状に積んでおいて、これを機械で混合して敷き広げたりします。この「うね」がウィンドロー windrowです。ブルドーザの横からはみ出してうね状になるのもやはり、ウィンドローと呼ばれることもあるようです。その他にもうね状になるものは、英語でかっこよく言うとウィンドローということになるようです。
しゅうしゅくげんかい
収縮限界
shrinkage limit
limite de retrait
Schrumpfgrenze,
Schwindgrenze

収縮指数
shrinkage index
indice de retrait
Schrumpfungszahl
土の含水量が減ってもそれ以上、収縮せず、それ以上になると膨張する限界の含水比のことです。塑性限界と収縮限界との差は収縮指数と呼ばれます。
ぼうじゅんせい
膨潤性
swelling property
膨潤
gonflement, foisonnement
Schwellung
水が浸透して、体積がふくらむ性質のことです。その反対が圧密ということになります。
スレーキング
slaking
décharge
Ablöschen, Ablöchung
スレーキング試験
slaking test
essai de délitement
Berstenversuch,
Löschversuch
粘土みたいなものが、つなぎになって何とか固まっている塊が水分を含んでばらばらになることです。その速さを試験するのがスレーキング試験です。粘性土土丹みたいなものが対象になります。
しめかためど
締固め度
degree of compaction
degré de compactage
Verdichtungsgrad
基準密度
standard density
densité normalisée
normale Dichte
土などの材料がどのていど締め固まっているかを、乾燥密度基準密度に対する百分率として表します。基準密度としては普通は締固め試験↓で求めた最大乾燥密度が用いられますが、理論最大密度が用いられることもあります。基準○○とかいうのは、これをもとに、良いとか悪いとかを判断する基準ですが、それを決めるための試験は基準試験と呼ばれ、締固め試験↓も、その一つです。→比重、密度、単位体積重量
しめかためしけん
締固め試験
compaction test
essai de compactage
Verdichtungsversuch
モールド
mould moul Form
締固め曲線
compaction curve
proctor curve
moisture-density curve

courbe de compactage,
courbe de serrage

Verdichtungskurve
土の最適含水比↓を調べるための試験です。だいたいは円筒型のモールドという型に、いろいろ含水比を変えた土を入れてランマを落下させて突固めます。アスファルト舗装のマーシャル突き固め試験機というのも、機構的には同じです。そうして含水比と乾燥密度をグラフにすると締固め曲線というのが出来て、一番、乾燥密度の高い含水比がわかるわけです。モールドの径、ランマの重量、落下高、回数によって結果として得られる最適含水比は異なります。修正CBRを求めるための試験とセメント安定処理材料試験では、それぞれ違いますが、多分、現場で用いる締固め機械の違いなどを考慮して決められているのでしょう。ところで、何でも転圧して締め固めればいいというわけではなく、土の場合は過転圧というのが問題になります。これは、こねかえし、つまり手にとって固い粘土を手でこねているうちにフニャフニャと自由な形にできる状態になるということがありますが、それと同じ現象が起こることがあるようです。土の粒子も電気的に+とか-とかがあって、反発したり、吸引したりしあって、「蜂の巣構造」とか「綿毛構造」とか言われる、ある種の骨格構造ができている、あるいはシラスのよう粒子自身が中空のビーズ玉みたいなのがあって、そういう構造が壊れると過転圧になるようです。土の施工の仕様書には過転圧にならないようにしなければならない、と規定されていますが判定は微妙でしょう。アスファルト舗装では転圧し過ぎというのはありますが、過転圧という言葉は使わないようです。転圧し過ぎれば、空隙率が少なくなりすぎてわだち掘れになりやすくなるとか、アスファルトが表面に浮き出るブリ−ジングが起きやすくなるとか、いったことはありますが、土のように一種の破壊になるというわけではありません。→比重、密度、単位体積重量
さいてきがんすいひ
最適含水比
optimum moisture
 content,
optimum water content

teneur en eau optimume
optimaler Wassergehalt,
günstigster Wasselgehalt

最大乾燥密度
maximum dry density
densité séche maximum,
poids volumétrique
sec maximum
maximales
 Trockenraumgevicht,
Größtwert des
 Trockenraumgewichts
土を締め固めるのに最もよい含水比のことです。締固め試験↑で求めます。略語としてOMCという言い方もあります。この含水比で締固めたときの試料を乾燥させたときの密度最大乾燥密度と言います。→比重、密度、単位体積重量
どりょうかんさんけいすう
土量換算係数
soil conversion factor
Erdmassennumrechnungsfaktor
掘削した土や岩石を盛土として埋め戻して締め固めると元の体積にはなりません。土や砂利だと、少な目に、岩石の場合は多めになります。締め固め後の体積を元の地山の体積で割った値です。土量変化率とも呼びます。
コア
core carrote Bohrkern
コアカッタ core cutter
carottier
Kernbohrgerät
(1)ボーリングして地層あるいはコンクリート、アスファルトなどのサンプルを取ったもののことです。正しくはコアサンプル。コアを抜く、などと言います。舗装のコアを抜くには円筒の先にダイヤモンドビットがついたようなのを回して押し込むコアカッタが使われます。土の場合↓
サンプリング sampling
carottage, échantillonnage,
prélèvement d'échantillon

Probeentnahme
サンプラ
samplercarottier,
appareil de prise
 d'échantillons

Probeentnahmeapparat
シンウォールサンプラ
thin-walled sampler
carottier à minces parois
dünnwandiger
 Probeentnahme-apparat

フォイルサンプラ
foil sampler
carottier Kjellmann
Metallfoilentnahmeapparat
コアボーリング
core boring
carottage Kernbohrung
土の強さとか、圧密特性などを調べるために原地盤から試料として土を採取することです。そのための道具がサンプラで、土を乱すと性質が変わるので乱さないように不攪乱試料↓を採るには、肉厚の薄い金属のチューブを押し込むシンウォールサンプラ、さらに押し込むにしたがってフォイルテープという薄い金属箔で包みながら長いサンプルを採るフォイルサンプラが用いられます。よほど土が軟らかくないとうまく行かないでしょう。こうしてとったのがコア↑です。こうしてコアを採りながらボーリングするのをコアボーリングといいます。浅い地盤のサンプルをとる場合はコアカッタ↑を使うこともあります。攪乱試料↓の方は、どうせ混ぜたりすることが分かってるとか、その方が安全という場合にとるわけで、どんな採り方をしてもかまいません。
みださないしりょう
乱さない試料
不攪乱試料
undisturbed sample
échantillon intact,
éprouvette intacte

ungestörte Probe
攪乱試料、乱した試料
disturbed sample
échantillon remanié
gestörte Probe
乱した土 disturbed soil
sol remanié
gestörter Boden
土、特に粘土のような粘性のある土は自然のままの状態と、掘り返して採取した状態とでは大きく違います。路床の設計CBRを求めるための試料は、乱さずに採取することが難しいこともあって、普通は安全を見て乱した土を用います。攪乱試料という言い方もあります。しかし、切土で施工のときに路床を乱すことが少ない場合は乱さない試料を用いることがあります。当然、不攪乱試料という言い方もあります。
よもり
余盛り(土)
extra banking
extra fill

surhaussement
Überfüllen
余盛り(溶接)
reinforcement
of weld
renforcement
Wulst
土の沈下を考慮して定められた高さより余分に盛土することです。もう一つ溶接でもこの言葉は使います。これは強度上は必要な以上に盛り上げた部分のことです。補強盛りとも言われるようですが、余分な盛り上げに効果ががあるのではなくて、溶接される方の母材が焼きなまされることに意味があるそうです。
きりど
切土
cut déblai Abtrag
盛土 embankment
remblai
Verkehrsdamm, Straßendamm
読んで字のとおり、土を切って掘り下げることです。読み方にはちょっと迷うかも知れませんが。この反対が盛土(もりど) です。切土した斜面を鍬などを使って所定の勾配に仕上げるのを切り付けと言うそうです。山みたいなところを切り通すように両側を切土斜面にしたところを切り通しといいます。築堤という言葉はもともと川の堤防を築くということで、当然、盛土の別名にもなっています。純築というと、よそから土を持ってきて、つまり客土で築堤することです。これに対して、ある工事の切土で発生した土を流用土として使う場合は流築、あるいは流盛という言葉があるようです。発生した土をどこへも流用しない場合は純切、客土だけを使うのは純盛りです。
おさえもりど
押さえ盛土
loading berm,
counterweight fill

remblai de contrepoids
Niederhaltungsauffüllung
軟弱地盤のところで盛土↑していると隣接したところが盛り上がってくることがあります。それを押さえるために周辺に盛土することです。粘土まじりのような粘着性の土は円弧の沿って円弧すべりを起こすのが普通です。抑え盛土とも書かれます。
はんちく
版築
吉野ヶ里遺跡などで見られる、強固な盛土↑↑です。杵みたいなので突き固めるわけですが、さらに効果を上げるために回りを板で囲ったりして土が逃げられないようにして突き固めたようです。巨大な日干しレンガみたいになるのでしょう。効果を上げるために何種類かの土、砂を5 cmくらいずつ薄く重ねては突き固めたらしいです。
ざんど
残土
surplus soil
sol en surplus
Überschußboden
土量配分
scheme of
 haul excavation
  and filling
équilibre des
 déblai et remblai

Erdmassenverteilung
切り盛り
cut-embankment
déblai et remblayage
Abtrag und Damm
捨土 waste, spoil,
disposal soil

déblai Aushub
工事で掘削したりして出てきた土はなるべく、その工事で使うように土量配分をして、つまり切り盛りをしますが、土が悪かったりして、どうしても残った土です。ほかの工事で使えるところがなければ捨土するほかありません。
すじしば
筋芝
盛土をするときに法面↓が一定の高さになるごとに水平線状に芝を植え込むことです。張芝法面↓に芝を目串(めぐし)(竹串)で止めて張りつけることです。耳芝(みみしば)法肩↓に植える芝のことで、芝を立てて植えて水で法肩が洗い流されるのを防ぎます。これらに用いる切り取った芝を切芝と言います。何のためか知りませんが、逆伏せ(さかふせ)と言って、筋芝を裏返して根を上にして植え込む方法があるようです。一時保存とか重ねて保存する場合は逆伏せにしないと絡み合って大変になりそうですが。切芝を少しずつ間隔を空けて張るのは目地張り、間隔を空けずに詰めて張るのは平張り(べたばり)です。
どはづけ
土羽付け slope tamping
consolidation des talus,
damage destalus

Böschungstampfung
堤防などの土羽↓を突き固めることです。板みたいなので叩いて突き固めるので土羽打ちともいうようです。
のりめん
法面 face of slope
talus Böshung
法肩 top of slope
sommet de talus
Böschungskante
法尻
toe of slope
pied de talus
Böschungsfuß
段切り
bench cut, benching
terrassement
 en gradins

Terrassieren,
Abtreppen

小段、犬走り berm
banquette Berme
キャットウォ−ク
catwalk, footbridge
passerelle Laufsteg
片切り片盛り
cutting and
 embankment

démblai-remblai
Abtrag und Damm
腹付け(盛土)
level widening,
widening of
 embankment

élargissement de remblai
Deichverstäkung
盛土、切土してできた傾斜面のことです。たんに法(のり)とも言います。盛土ののり面は土羽(どは)とも言います。土羽土というのは法面に芝を植えたりするのに適した土を足すものです。法面の上端は法肩(のりかた)、下端は法尻(のりじり)とかのり先とか言います。法足(のりあし)法長(のりなが)は法面の長さ。法面を盛土あるいは切土して作る作業を法切りと言います。切土のとき、法足が長すぎて危険な時に段を設けるのが段切り(だんぎり)です。段切りすると小段(こだん)という狭く平らな部分ができます。小段は犬走りと見た目はかわりません。犬走りは管理のためにつくった小段ということになるでしょう。また、建築における犬走りは、建築では建物のごく周辺の水平部分を言います。犬走りに対して猫走りというのもあるようです。天井裏などの細い通路を言います。吊橋をつくる時は始めにメインのワイヤーを架け渡して、そのワイヤにキャットウォ−クという狭い通路を作ってから、架設が進められていきます。猫走りはこれを日本語にしたものでしょう。犬走りの語源に興味のある方は日本木造住宅産業協会のサイトにあります。川の堤防の法面には裏表があります。川に面した方が表で反対側は裏法(うらのり)です。片や切土、片や盛土で道路を作るのは片切り片盛りといいます。左の図ですが、このようにすでにある斜面に盛土を付け足すのを腹付け(盛土)といいます。付け足した部分がずり落ちるのを防ぐために段切りが必要になります。また、水が入り込まないように盛土との境に溝を設けて排水する必要があります。
どあつ
土圧
earth pressure
poussée de terres,
poussée du sol

Erddruck
主動土圧
active earth pressure
poussée active de terres
aktiver Erddruck
受動土圧
passive earth pressure
butée de terres,
poussée passive

passiver Erddruck
静止土圧
earth pressure at rest
poussée de terres au repos
Ruhedruck
主動土圧係数
coefficient of
 active earth pressure

coefficient de
 poussée active de terres

Beiwert des aktiven Erddrucks
受動土圧係数
coefficient of
 passive earth pressure

coefficietnt de
 butée de terres

Beiwert des passiven Erddrucks
静止土圧係数
coefficient of
 earth pressure at rest

coefficient de
 poussée de terres au repos

Ruhedruckbeiwert
安定性計算

土圧計
earth pressure gauge
cellule de sol pression
Erddruckmesser

要するに土の重さによる圧力ですが、難しく言うと、主動土圧、受動土圧、静止土圧の区別があります。主動は土が動き出すときに壁などを圧す力です。受動土圧の方は壁の方が土を圧すときに働く力です。静止は何もしないときに働いている圧力です。受動土圧>静止土圧>主動土圧の順になります。なんで違うかというと、内部摩擦角という土どうしの摩擦みたいなのが、圧されるときには、一緒に抵抗するように働き、静止しているときは関係なし、土の方が壁を圧す場合には圧すのを引き留めるように働くからです。それぞれに対象となる土の重さに掛ける係数があります。擁壁橋台の設計で転倒しないか、すべって滑動しないか安定性計算をしますが、このときに使うのは主動土圧です。鉄筋はどれだけあればいいかは静止土圧の方で計算します。受動土圧は安定を助ける側に作用しますが、橋台の前面にある土は洗い流されて無くなったりするので普通は考慮に入れません。土圧を計るのが土圧計(坂田電機のページ)です。これは受動とか主動とかは関係ありません。
あんそくかく
安息角 angle of repose
pente d'equilibre
Schüttwinkel

内部摩擦角
internal friction angle
angle de frottement
 interne

粘着力 cohesion
cohésion Kohäsion,
Haftfestigkeit

せん断抵抗角
shearing
 resistance angle

angle de résistance
 au cisailment

Scherfestigkeitwinkel
せん断強さ
shear strength
shearing strength

résistance
 au cisailment

Scherfestigkeit
砂遊びで経験したことですが、盛り上げた砂がくずれない角度というのがあります。これを難しく言ったものです。砂が安心して息をつくのでしょうか? 水をどの程度含むかで、その角度が変わるのは遊びの中で経験済みで、厳密な定義はないようです。土のせん断試験でえられる内部摩擦角というのとほぼ同じらしいです。略して息角と言うこともあるらしいです。土の強さというのは土の粒子どうしの摩擦と粘着力で決まりますが、水が粘着力を強くしたり、あまり多いと弱くしたりするようです。当然、内部摩擦角も状態によって違います。この角度は砂を盛ったりして計るのではなく、ちゃんとした試験器で上からかける力を変えて試験して、せん断強度を調べて、グラフを書いて求めるものです。正しく言うとこの角度はせん断抵抗角らしいです。土のせん断強さというのは、この試験で求められます。
せんだんりょく
せん断力
shearing force, shear
force de cisaillement,
force transversale

Querkraft, Scherkraft,
Schubkraft

せん断応力度
shearing stress
contrainte de cisaillement
Shabspannung,
Scherspannung

せん断破壊
shear failure
ruptre par cisaillement
Scherbruch
せん断抵抗
shearing resistance
résistance au cisaillement
Scherwiderstand
せん断強さ
shear strength,
shearing strength

résistance
 au cisaillement

Scherfestigkeit
せん断試験
shear test
essai de cisaillement
Scherversuch
せん断試験機
shear test apparatus
apparail de cisaillement
Sherversuchapparat
せん断箱

一面せん断試験機
box shear apparatus
 with a single
  shear surface

boite de cisaillement
 &agrrave;
 a la surface simple

Schergerät
 mit enner Scherfläche

せん断力というのは、ずらしてすり切るような力です。その大きさがせん断応力度で、これで壊れるとせん断破壊です。この力に抵抗する力がせん断抵抗で、その最大の強さがせん断強さです。それを測定するのがせん断試験機です。これを直接計るのはなかなか難しくて、間接的に計る方法もあります。直接の例が二つ割りせん断箱の中に試料を詰めて箱のどちらかをズラして、せん断します。このとき、上下に垂直圧力も加え、
かさあげ
嵩上げ rising
exhaussement, relèvement
Erhöhung, Heben
堤防などで、さらにその上に土などを盛って高くすることです。舗装だと、路面の計画高を高くすることも言います。とにかく継ぎ足して高くすることです。橋の高さを上げるのも嵩上げですが、英語はraisingのようです。
きゃくど
客土 borrow material
sol d'emprunt,
materiaux d'emprunt

Entnahmematerial
置換工法
replacement method
méthode de replacement,
procédé par déplacement
(1)植物の移植などにあたり、土が悪いとき、これをとりのぞき、ほかから、適切な土壌を運び込む。その土壌を言います。(2)他の場所から搬入する土砂、つまりお客様の土です。軟弱地盤を改良する工法として大々的に掘削して良質の土、砂と置き換える工法、あるいは凍上対策として凍結しにくい材料と置き換えるのは置換工法と言います。
まさ(ど)
真砂(まさ土)
花崗岩の類が風化してできた砂状の土です。良質の土ですが、骨材で言う砂ではありません。ましてや真の砂ではありません。風化の程度がいろいろあって呼び名が変わったりするようです。粗いものはいかにも岩石のなれの果てという感じです。つい最近、営業部からサバ土とはどんなものか問い合わせてきました。得意先から訊かれたようです。ネットで調べたところでは、まさ土の別名のようです。風化の程度がいろいろあって呼び名が変わったりするようです。地方によって、あるいは職人の専門用語として、別の呼び名になるようです。
かまば
釜場 sump
carter inférieur Supf
根切り↑をしているときなど、水がじゃまになるとき、水を一ヶ所に集めるかめに作る水溜め。ここに排水ポンプを入れて他に流したりします。
AASHO土質分類
AASHO soil
 classification system

systém de l'AASHO
 de classification des sols

AASHO-System für die
 Boden-klassifizierung

群指数 group index
indice de groupe
Gruppenzahl, Gruppenindex
主として道路の路床、路盤の材料の分類に使われるもので、コンシステンシー粒度とから、群指数という1 - 20の整数が定まり、この値が小さいほど、良い材料だということです。群指数の説明は勘弁してください。小辞典ですから。
ねんど 粘土
clay argile
Lehm, Mergel, Ton
粘土鉱物 clay mineral
argile, minéral argileux
Tonmineral
粘土分 clay mineral
fraction d'argile
Lehmanteil, Mergelanteil,
Tonanteil
岩石などが分解したもののなかで砂より小さいもので、水でこねられる性質を有するものです。細粒分が50%以上の細粒土のうち、塑性指数(PI)が大きく、乾燥強さが強く、液性限界が50%以上というのが日本統一土質分類です。粘土鉱物というのは粘土の主成分になる層状の結晶構造をもつ含水ケイ酸塩鉱物で岩石が風化して、微細な結晶になったものとガラス質の火山灰が結晶化したものとがあるということです。結晶構造によって、カオリン系↓、モンモリロナイト系、イライト系、クロライト、アロフェンなどがあります。これらはX線回折で判別されます。石灰による土質安定処理の効果は粘土鉱物の性質に左右されるようです。粒径が0.005 mm以下の土粒子は粘土分と呼ばれ、水の影響を受けやすいので路盤材料には好ましくありませんが、石灰安定処理では、わずかに粘土分を含んでいた方が石灰が有効に働くということです。
カオリナイト kaolinite
kaolinite Kaolinit
カオリン
kaolin kaolin Kaolin
薄片状の六角板状結晶のアルミニウムの層状珪酸塩鉱物で、粘土鉱物↑の一つです。これを多量に含む粘土がカオリンで、白陶土ともいわれ、陶磁器の原料になります。
シラス sirsu白っぽい灰色の火山灰の堆積層で、固まっているように見えて急な勾配を作りますが、くずすとさらさらの砂みたいになる、始末の悪い土です。九州南部に多いのですが、北海道、東北にもあります。ヨナというところもあるようですが、ヨナは鹿児島で、火山灰という意味で、ヨナが固まったように見える土だか砂だか、といったものでロームの方に分類されるようです。
アロフェン
allophane
allophane
Allophan
火山灰が風化してできた粘土鉱物で、あまり結晶化していません。関東ロームや鹿沼土↓にたくさん含まれています。
ローム loam
terre glaise, terre argileuse
Lehm
レス
loess
loess
Löß
火山灰からできた水を含みやすい粘土です。関東ローム、信州ローム、大山ロームなどがあり、乾燥しているときは、かちかちに固いのですが、水を含むとどろどろになる始末の悪い土です。関東ロームは200万年前から1万年前にかけてできたということで、できた年代順に多摩ローム、下末吉ローム、武蔵野ローム、立川ロームと分けられるということです。レスというシルトの乾燥したやつが風で吹き上げられて、それが溜まって固まった風積土、これの中の石灰分が溶け出して固まって粘土になったのだということです。
うむ路床とか、路盤とかせっかく施工した地盤が水を含んでこね返され、どろどろになることです。多分、地盤が膿むということなのでしょう。
かんげきひ
間隙比
void ratio
indice des vides
Porenziffer
土粒子
soil particle
particule du sol
Bodenteilchen
間隙率
porosity
porosité, volume de vide
Porosität
飽和度
degree of saturation
degré de saturation,
taux de saturation

Sättigungsgrad
土の中の、土を構成している土粒子そのものの体積と間隙、すなわち、すき間との体積を土粒子の体積で割ったものです。すき間には水と空気が入っています。紛らわしいのが間隙率で、これは土の全体の体積に対するすき間の割合を百分率で表したものです。間隙比と間隙率との間で換算をするには含水比とか、土粒子の密度が必要になります。土はもとをただせば岩石で、それが粉々になって、すき間だらけのところに水が入ったりしています。土粒子の密度は、元の岩石の密度になりますから、2.65とかの値になります。土全体としては1.7とかですけど。すき間が水で埋まっている度合いを水の体積のすき間に対する百分率が飽和度で、これが100 %なら飽和土ということになります。→比重、密度、単位体積重量
デシケーター
desiccater, desiccator
dessiccateur
Exsikkator
乾燥して保存するための肉厚のガラス容器でフタがきっちり締まって空気が漏れないようになっていて、下の部分に乾燥した塩化カルシウムとかシリカゲルなどを入れておきます。真空式ポンプで空気を抜くものもあります。
きょうねつげんりょう
強熱減量
熱しゃく(灼)減量
loss on ignition,
ingition loss,
volatile solids

perte au rouge
Glühverlust
強熱残留物
residue on ignition,
fixed solids

résidu calciné,
résidu fixe après calcination

Glührückstand
マッフル炉
muffle furnace
Four à moufle
Muffelofen
「強熱原料と土質の種類」で検索がありましたが、強熱減量の間違いでしょう。100°くらいで熱して水分を飛ばすだけの土の含水比試験みたいなのは強熱とは言いません。水分を完全に飛ばし、燃やしてしまうというのが強熱試験です。土の中の有機質の量を知りたいときは、まず土を含水比試験と同様に100°くらいの炉で質量が変わらなくなるまで熱したものをルツボに入れて電気マッフル炉で 750°くらいで 1時間熱して減った分を有機質とします。残った分が、これは水質試験などで言う言葉ですが強熱残留物ということになります。マッフル炉というのは直火でない間接的な加熱、電気ヒーターが石英管に入ったようなもので熱するということです。英語は muffleは首に巻くマフラー、車の消音のマフラーと同類で何かしらを和らげるという意味です。セメントにも強熱減量試験があります。セメントはもともと1000℃以上で加熱したもので有機質も水分もないのですが、保存中に空気中の水分、炭酸ガスと反応するので風化の程度を知るために強熱減量試験がありますが、この場合は1000℃近くで加熱します。