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佐藤渡辺通信009号 忘れられない雀

 佐藤渡辺のホームページにどんなキーワードで検索して訪ねてくるのか、興味があってアクセスの記録データから一応、数の多いところはチェックしていて、それはそれで面白いのですが、ここに書いて興味を惹くような記事にまとめる構想が浮かばず、発行はのびのびになってしまいました。というわけで検索キーワードの話は後回しにして、思い出話をすることにしました。
 40年近く前の話です。家内が雀の子が落ちているのを見つけて拾ってきました。団地のどこかの階に巣を作っていたのが、何かの拍子に落ちたようなのですが、まだ飛べないものの、ある程度は羽も出てきていて、どこと言って体を傷めている様子はないので、何とか育てられないかと考えたのです。
 どうやって食べさせるか、これが難問です。卵の黄身だったら完全栄養でいいだろうと、食べさせようとするのですが、どうにも口をあきません。いろいろやって見ましたがうまく行きません。しゃにむに口を開けさせて細いもので差し込むようにすれば、と竹串の先に練った黄身をつけて口のところに当てると、これはびっくり口を開けました。嘴に何か細くて固いものがあたると口を開けるのです。そうしているうちに竹串を近づけると羽をうち振るわせておねだりをするようになりました。
 そうしてある程度は動けるようになり、卵ばかりでもないだろう、多分、親鳥は虫などを食べさせるだろうと、いや、これは、そのまた昔、60年くらい前の記憶で家に迷い込んできた雀を鳥かごに入れて縁側に置いておくと、いつの間にか親鳥がやってきて、いや親鳥だけではないようですが、次から次ぎに小さな虫を入れていくのです。危険を冒して餌をやりに来るのです。最初は罠のつもりで次々と捕まえてはかごに入れていましたが、雀たちの心意気に感心して最後は放してやりました。
 そこで春先のことで小さなバッタみたいなのを捕まえてきて、雀の前に置いてやると、虫が動くのにびっくりして、子雀は腰を抜かしてへたり込んでしまいました。ほんとに腰を抜かします。それからどうやって食べさせたかは記憶にありませんが、大好物になり、こちらは虫取りに大忙しです。勤め先には手入れの行き届かない空き地があってバッタの類の宝庫なのでそんなに大変でもありませんが。捕まえたのをイチゴのパックにラップをかけた中に入れて持ち帰ります。
 すると、私の足音を覚えていて、それが聞こえてくると玄関にかけつけて出迎えています。それが、よその人が来ようものならアッというまに部屋の隅に逃げて身を潜めます。当時は四人家族でしたが家族全員の足音を聞き分けて私のときは玄関にかけつけるわけです。
 こうして元気になると雀というのはなかなかに遊び好きです。ゆるく握り拳を作ってやるとシャニムニ頭を突っ込んで潜り込み、今度は指の間を頭でこじ開けようとします。少しずつゆるめてやると頭を出してきて、「どんなもんだい」という顔をして、また潜り込みを開始です。この雀、灯りがついている間は寝ようとしません。明るいからいけないんだと子供の帽子をかぶせると、帽子を押してチョコチョコ動き回ります。
 そうこうしているうちに飛べるようになりました。そこで鳥かごを買ってきて寝るときは鳥かごの中にいれて風呂敷をかぶせるようにしました。それでは水浴びも覚えさせなきゃ、と新聞紙の真ん中に水を入れた灰皿を置いて、足をちょっつけてやると、これは簡単に使い方を覚えて、水浴びをします。水を跳ね散らかしますから新聞紙はそのためです。念入りに水浴びするものだから、濡れそぼってミットモない姿になります。とても飛べたものではありません。
 飛ぶ力もかなりのものになって、何かの加減で小さな蛾が発生して、それが天井に止まっているのに近づけて見せてやるとこれをヒョイとついばみ、それから天井に虫が止まっていると飛び立って捕まえるようになりました。
 かくして元気に育ち、そこらを飛んでいる雀とくらべても遜色ない感じになりました。そこで名残惜しいけど、自由な天地に放してやるか、とカゴから出して外に飛び立たせました。するとちょっとの間、飛んだかと思うと戻ってきてしまいました。そうか、もう野生に戻るのは無理かな?と家族として暮らすようになりました。
 家内が「ご飯だよーっ」と子供たちを呼ぶと、真っ先に文字どおり飛んでくるのがピッピです。子供たちが名付けたのです。座る場所というか居る場所は決まっています。長女の席の横です。まだ二才くらいで食べ物をこぼすのです。それを待ち受けているわけです。なかなか落ちてこないと長女の肩の上に飛び上がり、ほっぺたとか口の周りにくっついたご飯粒とかをついばみます。
 こんな生活が一月も続いたでしょうか? ある日、買い物から帰ると子供たちが申し訳なさそうな顔をしています。「ピッピがいなくなった」というわけです。話を聞くとカゴから出して外に放してやったら一度は戻ってきたけど、二度目は戻ってこなくなった、というのです。少し外を飛んでみて自信がついたのでしょう。広い天地があることに気が付いたということでもあるでしょう。まあまあ、良かったということになりました。
 しかし、あの念入りな水浴びをしていたら、飛び立てないままに外敵にやられてしまわなかったかと心配でした。まあ、他人が来ると身を隠すことも知っていましたから、ちゃんとやって行けただろうと思います。もう一つ心配だったのはほかの雀とスズメ付き合いがちゃんと出来たかどうかです。

 何で、これを思い出したかというと、うちの洗面所の横が中庭というわけではないけど、ちょっと軒先が長くなっていて、この梅雨時でも地面が乾いているところがあって、雀がやってきては楽しそうに砂浴びをしていたのでピッピのことを思いだしたというわけです。

佐藤渡辺サイトの近況
 06年6月の月間の画像を含まないページビューでのヒット数は 646,490と、5月から2万弱の増です。一応は新記録です。
 韓国の地名と地図検索の姉妹編として「ソウル特別市の地名と地図検索」をアップロードしました。ソウルの地名を検索して来る人が多いので期待に応えようというわけです。まあまあ、役に立ちそうなのが出来たと思います。ぼつぼつ、検索エンジンでも上位にランクされるようになってきました。
 こうしたページは元になる地図の画像を手に入れるのが大変です。運良く見つけても、その使用について許諾を得る必要があり、今回の場合は元の地図に韓国の町名にあたる、洞の名前が元の地図に無かったので、ちょっと加工する必要があって、それについても許諾を求める必要があります。
 最初に許諾を求めておけば安心なのですが、どんな使い方をするのか先方でイメージが分からないと、お断りを食いそうで、とにかく作業をしてできあがったところで、他のページからのリンクのない孤立したページとしてアップロードして、「こんなのですが地図の使用と加工の許諾をお願いします」と連絡してみました。
 何しろこちらは一応は営利企業ですから、商用目的と受け取られても仕方がありません。実際のところは作者の趣味に近いページで、客寄せの効果は期待できますが、商売に繋がることはまず期待できません。せいぜい、変わったことをする企業だと心に留めてもらえるかな、というところです。
 返事がきて、「限りなく商用に近いと思うけど、今回に限り使用を承諾します。」ということで一安心しました。「以後は事前に了承を得てください」とありましたので、釜山についても同様なページを作ることを考えているのでお願いして、了承の返事を貰いました。まだ作業にはかかっていませんが、これで安心して作業ができます。

キムジョンイルさん、やってくれましたね。ミサイル7発ですか。日本をいつでも狙うことができるのは確かのようです。何のためかは知りませんが。大量破壊兵器は持っていると公言しているし、運搬手段もちゃんとあるというわけです。アメリカのブッシュ兄さん、いや親分、あれだけ尽くしているのだから、得意のピンポイント爆撃とかでミサイル基地叩いてよ! でも「牛肉のことをつべこべ言う奴にそんなに尽くす義理は無い」と言われるかな? でもフセインさんは持ってもないものを疑って攻撃したのに不公平じゃないですか?
 しかし、キムジョンイルさん日本の右翼とか軍拡勢力に塩を送っているのに気づかないのかな? アメリカの軍需産業も喜んでいるでしょう。鉄砲の弾で鉄砲の弾をねらい打ちにするような迎撃ミサイルとかを売り込みにかかるでしょう。北朝鮮を叩くよりは儲かるし、北朝鮮には石油は無いというようなこもないようだけど、イラクほどではないし。

家の話

 コマツナは、ある程度の大きさにはなりましたが、虫食いの穴だらけで虫の食い残しという感じのを茹でて、お浸しにしてみたら固いこと、大変なものです。芝生をはがした荒れ地にろくに肥料もやらずに、やっとこ育ったのですから根性があります。お浸しは家内が悲鳴を上げるので、茹でたのをみじん切りにして炒め煮して振りかけみたいな感じにしたら何とかお腹には入ります。そこまでしなくてもと思いますが意地です。
 高菜は蒔かぬのに二年前に二代目が花を咲かせた種から目を出して、適当に植え替えておいたら、これはちゃんと食べられました。一株はあれよあれよと見る間に花を咲かせてまた次の世代が出来そうです。
 ブルーベリーは小鳥にかなり食べられましたが、まあまあ、ちょこちょこと食べるだけは採れました。そろそろ、晩生の方のが熟れるはずです。こちらはジャムにするくらい採れるはずです。

今回のお知らせはこの程度です。

06/07/15発行  166部 前月+-0部

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